矢野酉雄の発言 (在外同胞引揚問題に関する特別委員会)
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○委員長(矢野酉雄君) 只今淺岡委員の委細を盡した御報告、それからこれまで議院運營委員ではございませんでしたが、特別委員として岡元義人委員が出席しておられて、淺岡委員の今の報告は間違いないという傍證をして頂きました。そこでこれはお聞きのように、實にこれは特別委員會としては重大問題でありまして、委員會としても重大であるばかりでなく、これを構成しておるところの委員の一人々々の公務を眞面目にやつたか、不眞面目であつたか、いわゆる與えられたる公務を忠實に遂行したかしなかつたかというようなこれは重大な問題でありまして、これは本會の権威に掛けましても、これをいかに解決するか、是非御熟慮を願いたいと思う。殊に特別委員會に對して陳情、請願が本第一囘において、それぞれ皆様のお手許に達したのと総計いたしますと、おそらく四百萬になんなんとするところの、これは實に血みどろな我々兄弟の訴えであります、而してすでに今日もここに來ております特設して貰いたいという請願、陳情、栃木縣その他からのものがございますが、非常に熱烈なるもので、特別委員長宛にやつて來て、これをいちいち御報告を申上げませんが、議院運營委員會のときに囘覧をいたしたことがありましたが、實に切々と胸を打つものばかりであります。これは議長にも議院運營委員長にも多數、是非第二囘の國會において作つて貰いたい、或いは法規が分らないために、存續して貰いたいということまでも訴えているのでありまして、この委員會に對して、本當にこれがただ一つの頼みの綱として頼つておられるところの人達は、私は恐らく一千萬を突破すると思うのでありますが、その命懸けで依頼をしておられる方々の赤誠に對しても、私達は曠職の譏りを受けるようなことを、殊に公開の、一番議會運營という重大な機會において發言せられたのが、我が特別委員會の委員によつて發せられたとするならば、これはただ單なる茶話というのでありませんから、皆さんの御腹藏なき御意見を伺いまして、そうして最も妥當適切なる方法によつて處置したいと思いますから、皆さんの御高見を拝聽することにいたしたいと思います。