中原庸之助の発言 (治安及び地方制度委員会)
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○公述人(中原庸之助君) 私は本法文を十分研究しておりません。殊に專門家でありませんがために、專門的知識に缺けておりますので、十分意見として發表し得ることができないかも知れないと思うのでありますが、結論から申しまするならば、本法案の一日も早く通過されることを希望する者であります。いわゆる贊成の意をここに表明する者であるのであります。何となれば、申上げるまでもなく現在の民主政治を行わんといたしましても、或いは警察の民主化を圖らんといたしましても、從來のような、今日までのような警察が獨立して、この警察が、いわゆるボス云々ということが皆様方の口から出ておりますが、ボスのこの力を警察の力によつて應援をし、警察の力によつてこれを助長せしめるような形が相當にあるのであります。從いまして我々共は今日のこの民主化せんとするところの政治面における、警察面におけるものが、即ち今日の自治警察が存置されることに双手を擧げるものであります。
尚申上げたいことは、特に参議院の本案の委員の方々にお願いを申上げたいことは、第四節に特別區に關する特例が設けてあるのでありますが、この特例が東京都において五十一條、五十二條が特に設けられるということが、甚だ私共は不可解に存ずるのであります。何故かと申しますと、我々東京都下二十三區の區には少くとも十萬有餘の人口、多くは四十萬以上の人口を擁しておるのでありまするので、これが五千を單位にしたところの警察を設置する法案の上から見ましても、甚だ矛盾撞著の嫌いがあるのではなかろうかと、かように存ずるのであります。そこで私は第四節の第五十三條にある、「前二條に規定するものの外」ということを削除いたしまして、そうして特別區に存する區域における自治體警察については、特別區の存する區域を以て一つの市とみなし、市町村警察に關する規定を準用するということに是非共御努力を願いたいと思うのであります。而じて前の五十一條、五十二條を削除して頂いて、そうして區に獨立したるところの警察を存置して頂きたい、かようにお願いしたい、次第であります。
次に公安委員の問題でありますが、公安委員は先程加藤さんからお話がありましたように自治體警察にも五名の公安委員を設置することに御努力を煩わしたいと存ずるのであります。
いろいろと申上げたいこともありまするけれどもが、極く私は簡單に私共二十三區の考えております、私共二十三區の區會で、そうしてお互いが相集つて研究し、そうして協議をいたしました事柄について、極く簡單でありまするが、この自治面においての痛切なる聲をよくお聽き下さいまして、是非共参議院の議員の方々に特段と御助力を煩わしたくお願いを申して私の意見に代えた次第であります。