安孫子藤吉の発言 (電気委員会)

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○説明員(安孫子藤吉君) 最初に安本から出ておりまする資料について概略申上げたいと思います。三枚目の資料でございますが、昭和二十二年度の下半期の薪炭、加工炭の供出計画はこの表の通りでありまして、本年の十月から來年の三月までの間に、木炭におきまして百十四万トン。普通薪におきまして二千五百八十七万五千層積石。煉豆炭が三十三万二千トン。炭團が七万五千キロ、こういう計画で只今進んでおります。尚その下の欄の輸送計画でありますが、二十二年度の下半期におきまする生産縣から消費縣向の薪炭の輸送計画量を計画いたしております。木炭につきましては鉄道輸送と海上輸送と二つに分れまして、鉄道輸送が十九万四千トン、海上輸送は五万五千トン。その下の欄の普通薪、これが鉄道輸送が百九十八万二千五百層積石、海上輸送は三十一万層積石、こういう計画で進んでおります。
 それから一枚おめくり願いまして、下半期の全体の配給計画でございますが、供出計画は木炭、普通薪、煉豆炭、炭團と分れまして、下半期の供出計画は、木炭におきまして百十四万トン。これは前の表と同じ数字でありまして、その次に家庭用、事務用、鉱工業用、農林海業用、官需用、其他用、瓦斯用、特殊用とこういう内訳になつております。尚その小計がありまして、その下に中央調整用というものがございまして、合計が右のようになるわけであります。圧倒的に家庭用が大部分であります。普通薪につきましても総計が二千五百八十七万五千層積石、その内訳が出ておりまして、煉豆炭、炭團についても同樣であります。
 それから次の頁は二十二年度下半期の薪炭の六大消費地向の輸送計画でございます。月々六大消費地向に比較いたしておるのであります。目下この輸送計画に基ずきまして、運輸当局と折衝をいたしておるような次第でございます。
 その次の頁は先程生活物資局長からお話のありました配当計画でございますから、省略をいたします。大体以上のような計数でありますが、見通しその他について多少補足を申上げて置きたいと思います。
 今年の第一四半期を取つて見ますと、昨年の第一四半期よりも薪及び炭につきましては、大体二割程度のよい成績であつたのであります。その原因は一つは農山村におきまする労務者が多少増加したということもありまするが、大体は昨年は食糧加配がなかつたのでありますけれども、本年この薪炭生産につきまして食糧加配があつたのであります。昨年の十一月頃からその話が出まして食糧加配がありましたが、これが一番大きかつた原因だろうと思います。その外昨年冬山増産等をやりましたのでその持越しが本年度において供出されて來たという事情も手傳つて、本年度の第一四半期は昨年の同期に比べまして多少より成績を見たのであります。然らば今後もそうした樂観的な見通しができるかということになるのでありますが、第二四半期以降まだはつきり数字を締め上げておりませんが、供出状況を見ますると段々惡くなつております。これは一つは第二四半期に入りまして食糧の加配が制度的にはありましても、消費都府縣におきましては現物化がなかなか困難であつたことが手傳いまして、結局そのために政府供出が確保されず、薪炭の横流れが相当顯著な傾向になつたことも大きな原因ではなかろうかと存じます。尚その外に、只今は改定いたされましたけれども、薪炭の價格等の問題もありますからして、まあそうした事情から段々惡い状況になつて來ておつたのであります。特に昨今に相成りまして東北地方の水害、ひいては関東地方の大水害のために奧地の搬出路等が崩壞し、或いは炭窯の決壞等によりまして相当今年の冬の薪炭供給については、当初計画いたしておりましたところを割るというような状況が顯著になつて來ているわけであります。從いましてこの儘の状態では甚だ憂慮すべきものであるという観点から、安定本部が中心になりまして、いろいろな薪炭綜合燃料対策に合せまして、薪炭の緊急対策を考慮いたして、大体の大筋を立てておるのでありまするが、薪炭につきましてはどうしても薪炭生産者に対しまする食糧加配の増量とその確保ということが一つの問題になつて來るのであります。これは関係方面と只今折衝いたしておりまして、近く何らかの結論が出ると、かように考えておるわけであります。その外供出リンクの報奬物資の特配を考えております。又薪炭の供出が非常に惡いと申しますか、横流れする一つの原因は、金の支拂いが惡いということが一つであるのであります。これは價格が上りましたにも拘わらず、薪炭需給調節特別会計の借入れ限度がそのままになつておりまして、大体五億一千一百万円であります。この金繰りの関係からいたしまして、支拂いに相当支障を來たしておりますので、これはこの借入限度を三十億円に引き上げて支拂いの迅速化を図りたい、かように考えまして薪炭需給調節特別会計の改正法案を本國会に提出いたしまして、御審議を願う段取りに相成つておる次第であります。その外先程も安定本部の方からお話がございましたように、煉豆炭の増産をやつて、これを重点的に消費都市の集中するということを補強的にやつて参りたい。まあこういうようなことを考えておるようなわけであります。尚現在の薪炭の滯荷状況がどうなつておるかということを申上げますと、大体木炭におきまして十一万六千トン、普通薪におきまして二百六万層積石ばかりの山元、中間土場、駅頭とを合せまして滞荷があるのであります。緊急に消費都市に輸送したいということを、一般の輸送計画と合せまして、目下いろいろ輸送当局と折衝いたしておるような状況であります。大体の状況を御説明申上げました。

発言情報

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発言者: 安孫子藤吉

speaker_id: 26895

日付: 1947-09-29

院: 参議院

会議名: 電気委員会