江口見登留の発言 (労働委員会)
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○政府委員(江口見登留君) 労働基準監督官の素質の問題でありますが、しばしば各方面から從來の官僚的なやり方ではいけない。できるだけ労働者の仕事に携わる人間らしい人間を一つ監督官に任命して貰いたいという声が方方にありまして、実は各地方の基準局長にも申しまして、できるだけ民間からも有能な方を監督官に入つて貰うようにした方がいいということを指示いたしております。それで或る場合には労働組合の幹部などにも口をかけたり、或いはたまには特に希望者もありますが、大体におきまして監督官になることを民間側は好まないいろいろ理由がございます。非常に俸給が安いとか、或いはどうも慣れないところに入ると入つても爪彈きをされやせんかというような慮りと申しますか、基準局の方では声を大にして監督官になつて頂きたいと申上げましても、案外実は反響がなかつたのです。併しいい人がある場合には狙い打ちをしてその人に話をして入つて頂くというような例もないではないが、我々としましては門戸を開放しておるのでありまして、できるだけこういう奇特な方と申しますか、特に労働方面に熱意を持つておられる民間の方に入つて頂くことを非常に希望しておるのであります。今度の最近行いたいと思つております労働基準監督官の試驗にもできるだけそういう方が來て頂きたいものだと考えております。併し今までの結果では、我々の考えております程民間の方は入つて頂いておりません。
それからその次のお尋ねの災害のため労働者がどのくらい就労不能になつたかというような調査はできておるかというお尋ねでありますが、これはまだ我々の方として実はそういう調査には着手しておりません。もう少し、労働統計調査局で事務内容でも整いますれば、或いはそういう一時的の就労不能というようなことを特に照会して調べるというようなことも考えなければならんと思いますが、何分店を開いてまた期間が経つておりませんので、実はそういうことまで各地方に命じていないわけであります。