中西泰男の発言 (決算委員会)

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○説明員(中西泰男君) 御指摘を受けました職員の不正行為に関する事項並びに還付加算金の支出に関しまする事項につきまして弁明を申上げたいと存じます。
 御指摘の不正行為により国に損害を与えましたこれらの事件につきましては、私どもかねがね信頼される税務署ということをモツトーにいたしまして努力をいたしておりまする際に、こういつた事件を見ましたことは、誠に遺憾に存ずる次第であります。私どもといたしましては、こういつた不正事件を如何にしてこれを未然に防止し、或いは早期にこれを発見して、大きくならない前にこれを処理するということにつきまして、実は非常に努力を払つておるのでございまして、これらの事件の大要について、先ほど検査院の第一局長から御説明のありましたような領収書の交付というような事件につきましては、これは納税者の方々に御理解と御協力を頂くというような意味合からも、税金の領収の際には、こういつた様式の領収書を必ずお渡ししますというような面につきまして、広報措置もとつておるのでございますが、同時に税金の収納手続につきましての内部の細かい処理手続というものにつきまして、相当精細に亘りまして、管理事務提要というようなものを作りまして、その手続を統一し、そうしてその処理の各段階において監督者がこれを監査し、照合対査して行く、こういつた方法をとりまして、これらのケースにつきましては、早期にこれを発見できるというような方法を実はとつておるのであります。
 更に、先日付の小切手に関する事件につきましては、先般の国税徴収法の改正によりまして、納付委託制度というものが新たに設けられまして、これは職員が先日付小切手の委託を受けました場合には、直ちに取引銀行のほうにその取立の委託をする、こういつたことになりましたので、この先日付小切手に関する事件の未然防止という点については、一段の改善措置が講ぜられたのではないかと、かように考えておる次第であります。同時にあらゆる機会を捉えまして、こういつた公金の横領費消事件というもののこれまでのいろいろな態様を分析いたしまして、それぞれの態様に対しまして、どこに我々として着目し、対策を講ずべきであるかというような点につきまして、部長会議その他あらゆる機会を捉えまして、こういつた対策に万遺憾なきを期する、かように考えて実は進めておる次第であります。
 更に過誤納金の関係につきましては、これ又御指摘のありましたように、相当長期間処理が遅延したという点について誠に遺憾に堪えない次第でございます。この点につきましては、いろいろ処理の量が多かつた。職員のそれに対する事務量等の比較におきまして、若干の遅延を見たという点と、同時に又予算的な関係もございまして、こういつた事件を見ましたのは、誠に申訳けないと思つておるのでありまするが、これ又先般の国税収納金整理資金の設置によりまして、予算にかかわりなしに、この資金から還付金のそういつた支払が迅速にできるというようになりましたので、今後我々としても御注意の線に副いまして、こういつた還付の遅延ということを来さないように折角努力いたしたいと存ずる次第でございます。同時に、いささか細部に亘るかとも存じますが、手続上の問題といたしましては、確定申告によりまして源泉所得税の過誤納が生じたといつた場合におきましては、三万円以下の場合には、監査は事後にしても直ちに納税者に還付するというような措置も講ずることにいたしました。又少額のものにつきましては、一々納税者のかたから還付請求を待つことなしに、直ちにこちらから積極的にお支払をする。又五万円以下の還付金につきましては、納税者の最寄りの郵便局でこれでお支払を受けられるというような郵便官署払の制度、こういつたいささか細部に亘る手続上の問題でございますが、こういつたことによりましても還付の促進を期するように、それぞれ措置いたしておる次第でございまして、今後一層この還付金の支払の促進という点について努力いたしたいと、かように考えておる次第でございます。
 以上で終ります。

発言情報

speech_id: 101914103X01619541105_006

発言者: 中西泰男

speaker_id: 11118

日付: 1954-11-05

院: 参議院

会議名: 決算委員会