北島武雄の発言 (決算委員会)
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○説明員(北島武雄君) 只今いろいろ御指摘頂きまして、私ども非常に反省させられるわけでございますが、ただ繁華街の店頭に並んでおる外国の物資がすべて密輸かというと、どうもそうでないのでありまして、こういう物資に対して輸入の許可がなければいいわけでありますが、現在相当程度そういう消費物資に対しての輸入のライセンスが下りておるのであります。そこで店頭におきまして果してそれが正規に輸入されたものであるか或いは密輸物資であるかということについては、実に判定に苦しむのであります。若しそれがそういう種類のものが全然正規の輸入がないならば、そこにある商品はすべて密輸物資として私どもで捜査して差押えることができるのでありますが、遺憾ながらなかなか只今申しましたように、正規のルートもございますので、非常にこれらの取締りについては困難を感じております。結局こういう物資が最初に陸揚等によつて日本に密輸されるときに防ぐのが一番なわけであります。税関としては極力海港或いは空港におきましての取締りを厳格にはいたしておりますが、なお、その目を盗んで市場に出て行くというようなものが相当あるのは事実でございまして、私ども誠に遺憾に存ずるのであります。ただこれらの店頭においての一々の密輸の故売というようなことで取締るには、只今すでにお話もございましたように、如何にも人員が不足でございまして、目下のような時代におきましては、どうもこういう取締りのためにできるだけ人を割きたいのでありますけれども、なかなか大もとである大蔵省といたしましては、そういう経費が認められないので、甚だ担当者としても責任を感じながらも非常に残念に思つておる次第であります。只今お話のように密輸品が市中に氾濫するというようなことに対しましても、私どもとしても何とか全力を挙げてこれを撲滅したいと思つておりまして、先ほどお話申上げましたように、先ず時計について、こいつをやろうじやないかということで、かねて捜査いたしましたところに従いまして、先月の二十日に全国一斉に時計の手入れをいたしました。その結果相当の収穫がございました。実は時計の小売商組合の方々からも、今まではどうしてもやつぱり密輸品も扱わないと成り立つて行かなかつたのだ。ほかが扱えばどうしても自分のほうも扱わないと負けてしまうので、止むを得ず扱つているのだ。今後は組合の決議によつてそういう怪しげな品は一切扱わないようにしたからという申出もありまして、私どもも大変喜んでおりますが、なお時計のみならずその他の物資につきましても今後順次手を進めまして、そのような密輸品を扱うことのないような状態に持つて行きたい、こう考えております。