小林孝平の発言 (水産委員会)

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○委員長(小林孝平君) 只今より水産委員会を開会いたします。
 ビキニ被爆事件に関する件を議題に供します。只今出席のかたは清井水産庁長官であります。なお安藤国務大臣並びに岡崎外務大臣は後刻見えられるはずであります。
 なおこの際第五福龍丸の無線長久保山愛吉君をお見舞に参りましたので、そのことを簡単に御報告申上げます。
 一昨日の委員会で皆さんの御賛同を得ましたので午後一時半私と千田委員、森崎委員が委員会を代表いたしまして東京第一病院に久保山君を訪問いたしました。もとより本人は面会謝絶となつておりますので院長室に坂口院長、栗山副院長、小山内科院長、熊取主治医に久保山君の母親しゆんさん、妻すずさん、長女みや子さんなどに親しくお見舞を申上げた次第であります。我々といたしましては、これらのかたがたに対しましてすでに原爆事件発生以来何十回か水産委員会を開いて一般の被害に対する損害補償の問題や患者に対する手当、医療費のこと、家族の生活援護のことなど政府を督励して来たこと、又最近に至つて久保山君の病状が悪化したということで、水産委員のかたがたが非常に心配されて、本日も特に水産委員会を開いて安藤国務大臣を初め、政府の各方面の係官の出席を求め久保山君の病状を中心にいろいろと検討を重ねたのでありますが、この結果皆さんの総意が期せずして先ずお見舞を申上げようということになりまして、我々が全員を代表してお見舞に伺いました。
 右の旨を我々三委員から屡々申述べまして慰問したのであります。これに対して母親しゆんさん及び要すずさんから、本当に感激した心からの謝辞が述べられまして、委員各位によろしくお伝え下さるようとのことでありまして、この点特に御報告申上げておきます。なお坂口病院長初め医師のかたがたから病状の経過についているくとお話がありましたが、大体新聞等に報道されている通りでありますので、特に申上げません。ただ奇蹟的に意識を取戻したということで、家族はもとより、病院当局も愁眉を開いておりますので、我々も共に喜び合つたわけでありますが、まだなかなか楽観を許さないことは言うまでもありませんので、くれぐも万全を期せられるように申上げて引揚げた次第であります。
 それから皆さんの御芳志は、お見舞として金一封を妻のすずさんに差上げておきました。この点御了承を願います。
 先ず最初に、この前の委員会で問題になりました、最近の漁獲物に放射能による汚染が相当認められまして、廃棄される漁獲物は相当多量にあるということでありますので、この状況について、水産庁当局から御説明を願いたいと思います。

発言情報

speech_id: 101914562X01019540906_001

発言者: 小林孝平

speaker_id: 26056

日付: 1954-09-06

院: 参議院

会議名: 水産委員会