長谷慎一の発言 (電気通信委員会)

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○説明員(長谷慎一君) お答え申上げます。昨日もちよつと申上げましたように、最近無線の利用が非常な速度で普及して参りました。昨年の丁度今頃一万局ぐらいの無線局の数が現在では一万四千を突破しておるように、一年の間に四割以上も殖えておる。そういうような状態でございまして、各方面に電波が非常に使われて参りました。それと同時に只今御指摘のありましたように、その使用する電波の面もだんだん超短波から極超短波、いわゆるマイクロ・ウエーブのほうまでだんだん伸びて参りまして、日本の製造技術その他の技術の発展と共に、そちらの方面の利用の需要が増して参りました。それから一方防衛庁関係の周波数の使用の要求も殖えて参りましたので、電波監理を行なつておる我々といたしましては、この電波の利用の需給関係を十分見通しをつけて許可をして行くべきではなかろうかと、この考え方から、昨年の末から各方面の需要の状況及びこれに対して電波の割当をどうして行くべきか、こういうようなことを実は検討して参りました。それと同時に私設無線局の免許をいたしますのに公聴会を開きまして、その基準をきめておるのでございますが、大体鉄道軌道、こういうようないわゆる法律上からもその保安通信を義務づけられておるようないわゆる公共的な、公共業務と申上げたほうがよろしいと思いますが、公共業務のための通信に使うようなものに対してはどう考えるべきか。それからその他一般の無線局の免許に対してはどういう点を考慮して免許をするかというような点を克明に規定がきめてございますが、その中で只今申上げました公共業務用の無線局は、規定の上では公衆通信関係、つまり電電公社の設備されるものとは一応切離して義務づけられておる関係もございまして、別に審査をしてもいいことに現在の規定がされております。一方その他の一般の無線局につきましては、いろいろ規定がございますが、その中で公衆通信施設、つまり電電公社の施設される施設を利用することが不可能であるか、或いは不適当な場合にだけ電波の割当をする、こういう工合に規定がきめられております。ところが最近いろいろ申請が来ております内容を見ますというと、確かに電力会社或いは私鉄のような公共業務をやるところでありますけれども、その通信網の計画がいわゆる法律で義務づけられておる保安通信だけじやなしに、その他の一般の業務用の通信も同時に疏通する、それも一緒にやる、こういう目的から無線局を設けるのもございます。或いは又一般の無線局でも非常用とか或いは又地方行政機関が行政のために使う通信とか、いわゆる只今申上げたように、公共業務用として法律的に義務づけられておる保安通信のものと、その他のものとだけの区分でははつきり区分がつかないようなケースもいろいろ出て参ります。又一方電電公社のほうの施設も最近意外に整備されましたので、従来は電電公社のいわゆる公衆通信施設を利用することが不可能でありましたり、不適当ということで無線局を許して来たのでございますけれども、最近の状態から公社側として設備を提供できるようになつたところも相当あるように窺われましたので、今年に入りましてから、先ほど申上げましたような調査をやる一方、電電公社側にこれらの施設、無線局の要求に対して電電公社は設備の提供をできるかどうかという意味のことで御連絡をいたしまして、公社のほうで具体的に検討されまた結果、これらのものは公社のほうで提供する用意があるが、これこれのものはできないだろうというような具体的な検討もして頂きまして、それらをもとにいたしまして、実は具体的に申請のあるもの等につきまして処置の見通しもつきましたものですから、並行的に電波の割当の計画のほうを進めると同時に、現在の基準のままでございますが、免許を現実にいたしておる状態であります。
 御参考にその考え方を申上げますと、先ほど山田委員からも御指摘がございましたように、いろいろマイクロ・ウエーブのようなものでも、その伝播する距離に限定がございますし、公共性が非常に強うございますから、ほかの無線に比べますと、何度も各方面に幾重にも利用できますけれども、やはり国家的な意味から申しましても、できるだけ二重施設を防ぐということは一方的にどうしても考えなければならんと思います。そういう意味におきまして防衛用とか或いは海上保安用、警察用、気象用、消防用或いは水防用というようなもの、或いは先ほど申上げました鉄道軌道用或いは電力用の保安通信関係のもの、及び船舶や飛行機関係の航行安全のための通信その他非常災害の場合の通信、これらを目的とする無線局は一応公社等の関係を見合わないでも許せますけれども、先ほど申上げましたような意味におきまして公衆電気通信関係の役務を利用することが特に適当と認められるような場合には、両者の間の調節を図つて処置をする、こういう工合に考えております。それからそのほかいろいろ、例えばガス、水道関係とか或いは自動車の安全運行とか公共性の強いいろいろの通信業務関係、報道関係或いは地方公共団体や国家の一般的な業務に必要な通信、これらを行う無線局につきましては、先ほど申上げましたもののように法的に義務づけられたり或いは非常通信のためというような、非常に緊急止むを得ない性質のものとやや違いますけれども、併しこれらもその重要性は十分に認められますので、公社施設が十分に利用し得る場合にはできるだけこれによつて頂くけれども、何らか公社の施設を利用することによつて解決のつかないような問題がある場合には、これらについても無線局を許そう、こういうような考えでおります。
 そのほか、現在でもいろいろたくさんの無線局がありますが、今申上げたような性質の点以外は、成るべく原則として電電公社の施設を使つて頂いて電波が無駄にならないようにしたい、こういう気持でおります。只今申上げたようなことも施設者、関係者等にもお話をし、個々の申請につきましては、電電公社側の意見なり、準備の状況及び申請者の意見も聞きまして処置をいたしておる次第でございます。

発言情報

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発言者: 長谷慎一

speaker_id: 15905

日付: 1954-09-14

院: 参議院

会議名: 電気通信委員会