山田節男の発言 (電気通信委員会)
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○山田節男君 これは我々立法者としても実は片手落があつたように今日になつて特に感ずるわけですが、御承知のように公衆電気通信法では有線通信というものを非常にやかましく規定してああいつたように一構内だけの専用は許すけれども、構外では絶対に電電公社が独占化するのだと、こういう独占を極端に許しておるわけなんです。然るに法律上から言えば、当然公衆電気通信に代つてやるべきものが私設の無線施設でやつておるということは、これは一方から言えば、一つの法の盲点を利用しておるということも言えると思うのです。併しこれは我々が日本電電公社を作つたということは要するにこの公衆電気通信を独占化し、合理的な料金で、而もあまねく公平にこのサービスを拡充して行く、そして公共福祉の増進をする、これがこの法律の根本精神である、そういう建前から言えば、やはり電電公社としても片手落だつたと思うのです。というのは、今日特に第二次世界大戦後において電子科学はかように異常な発達をした。靱副総裁が今度外国へいらつしやるのですが、殊にアメリカのような大陸において如何にこの電気通信を普及せしめるかということは、結局無線の極端な利用なんです。そういう点から見れば戦後日本の異常な条件下にあつたせいもありましようが、日本の公衆電気通信というものが技術的にも非常にまだ遅れておるということの私は証明になると思う。併し公社においては、一方において無線の時代に入つておるということになれば、これは資金上から考えても非常に無理はあつても将来いち早くその方面の施設を拡充することが、やはり電電公社に法律によつて与えられた使命をこれは全うすることになるのじやないか。これは希望になりますけれども、いわゆる今日の電気通信というものが無線時代に入つているのだ、有線はむしろこれは例外とは言えませんけれども基本の一つではあるけれども、無線というもののウエイトを見逃すことはできない。この点私は郵政省も、殊に業務監督の電電公社としてはやはりこの電信電話というものに対する無線の科学の応用をもう少し私は真剣に考えるべきじやないかと思うのです。これは希望になりますけれども、我々の法を作る上の一つの盲点を残した点に、これは我々の足らざる点もあつたと思いますが、公社としてはやはりその点に今後大いに重点を置かるべきだということを私は希望として申上げておきます。
最後にこれはもう私大臣に聞こうと思いましたが、ちよつと最後にこれは最近日本で初めて短波放送の会社を作られたわけですが、日本の放送界に短波放送を一局ここに許可したということは、日本の放送行政といいますか、将来の電波行政に重大な意味を持つておると思います。これはむしろ大臣に聞くべきことだと思うのですが、なぜこの短波放送というものを今回許したか。而も今回受信機のオール・ウエーブ、或いは短波受信機は一体どのくらいあると見たか。ああいう経済市況を知らせるのが主な目的の限られた聴取者を対象とした放送、而も短波の放送事業に免許を与えたということは一体どこが主眼なのか。それからこういうことを一つのきつかけとして将来の日本の商業放送というものを次第に中波からVHFに移行さぜる一つの試験としてやつておるのか。そういう点に国家的な意義を認めておるのか。政府としては重大な決意がなければあんなべら棒なことはできないと思うのですが、一体どういう意味でああいう短波放送を許可したのか。この点を率直にお答え頂きたいと思います。