梶井剛の発言 (電気通信委員会)
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○説明員(梶井剛君) 最初に二十九年度予算に対しまする実行についてお答えをいたします。
二十九年度は、電信電話事業といたしましてもデフレーシヨンの影響を受けまして、相当の減収が現われております。九月末の決算によりますると、約二十億余の減収になつております。この情勢は今後も続くものと思われますので、私どもは来年三月、年度末までには、大体四十一億の減収があるものと予想いたしております。これに対しまして節約するために、先に政府におきまして電電公社の約九億何千万かの節約を立てたのであります。併しそれだけでは減収に対抗できませんので、私どもとしましては、更に支出の面においてできるだけ緊縮をするように手配をいたしまして、大体その緊縮によつて生じます金額は、目下のところ、予想よりも多少内輪になる恐れはあるのでありますが、大体において三十億の緊縮をするつもりであります。さように減収に対して支出を抑える方法によつて、二十九年度の予定工程を極力維持して行きたいという考えの下に、現在工事を続行しております。併し何分にもその他に公募社債の方面におきまして、金融梗塞のために思うように予定通りの社債が募集できない状況になつております。この点につきましては、まだ来年の三月までに、募集期間も残つていることでありますから、精確に如何ほど公募社債が残るかということにつきましては申上げにくいのでありますけれども、今日まで募集しました金額は四十三億ばかりであります。従つて予定されておる七十億に対しまして、なお二十七億を残しておるのでありまして、これが今後に対してどういうふうに消化されるか、いずれにいたしましても七十億の予定額というものは到底募集ができませんので、これに対して我々は工程を或る程度引下げなければならない、或いは繰延べなければならないという羽目に立至つているわけであります。併し私どもとしましては、加入者増設の工程或いは市外線の工程を予定通り実行するために、やむを得ず基礎工事であるところの局舎等につきまして、公社債の募集できない額を予定いたしまして後年度に繰延べるという措置を講じております。このことは本年度の開通には直接影響を及ぼしませんけれども、一部三十年度或いは三十一年度の工程に影響を与えるのではないかということを恐れております。併し今後三十年度の予算折衝において、幾分かそれが取返されるかどうかということを我々は希望しているわけであります。なおこの工程の収支維持或いは工程そのものにつきましては、後ほど経理局長並びに施設局次長から委細御報告を申上げます。
又三十年度の予算につきましては、現在大蔵省に来年度予算を提出してございます。併しまだこれは事務折衝に入つたばかりでありまして、大蔵省の意向等もよくわかりません。従つて我々の出しております予算そのものがそのまま承認されるかどうかということも申上げかねるのでありますが、現在出しております予算は六百十九億に上つております。それは今申上げました二十九年度の工程繰延べ等に対して、できるだけこれを三十年度において取返すということばかりでなく、最近町村合併に対しまして、通信機関を合併した状況に適応するように改善をしなければならない、この要望は相当以前からも強いのでありまするが、今日のごとく著しく町村の合併が行われますと、一つの市内におきまして市外通話が行われている、或いは一つの市内に幾つも局が現存している、そうしてその間に相当な通信の円滑を欠いているというような事態が発生いたしますので、これに対しましては、漸次改善する方針を立てなければならないというので、その金額が約三百億に上るのであります。これを八カ年間に完成という目標の下に、三十年度において町村合併に対する通信機関の改善という名目の下で四十億の予算をこの中に含まして要求している次第であります。
以上簡単でありまするが御説明申上げます。