久保等の発言 (電気通信委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○久保等君 まあ私の希望なりそれから考えを若干申上げますと、先般も、この夏全国にそれぞれ各委員手分けをして調査を行なつた際に、各地で懇談会等を持つて放送法の問題についてもいろいろ意見を実は聞いたのですが、そのときに受けた印象は、そういつたような懇談会に出席を実は願つておる人たちは、どちらかと言えば、地方では相当有力者であり、又いろいろこういつた問題についても最もまあ水準の高い人たちだと思うのです。ところがその人たちすらが、案外この放送改正という問題についての、どういつた点を一体改正するのだろうか、又どういつた点を改正する必要性があるのだろうかというようなことについて、殆んど例外なく極めてまあ予備知識が実はないのです。それで民間放送だとか或いはNHKだとかいう特殊な事業を直接日常の業務としている関係者というものは極めて熱心にそれぞれ意見を申しておられるのですが、これはむしろそれぞれの立場の御意見であつて、一つの御意見ではあろうかと思いますが、併し放送法というものが、いわゆる関係当事者だけの法律ではないのであつて、あくまでもいわゆる国民全体の法律だということになつて来るならば、もう少し問題の中心点といいますか、焦点そのものについても、国民の中に十分に浸透して、私は国民の中でもいろいろ意見が十分に闘わされるという姿に持つて行く必要があるのではないかということをしみじみ考えたのです。そこで調査委員会そのものの運営にしても、この際考えてみる必要があるのではないかという印象が私実はいたしたのであります。案外我々はむしろ放送法放送法ということで、どちらかと言えば、或る程度まあ専門的ということも少し言い過ぎかも知れませんが、関係者として比較的具体的な問題等についてまで細部に亙つて検討を加えておるのですが、そのことのためにむしろ大局的に見ると、案外大して価値のないところに頭を突込んで考え過ぎているという傾向がないでもないと私は思うのです。そういつた点、むしろこの前の地方に参つて懇談会等を持つたときに私みずから自己批判したことでもあるのですが、このことはやはり今日いろいろとまあ当事者は御苦心をなさり、又日常いろいろ調査事項についての研究をしておると思うのです。併しこれは国民全体の智恵を拝借するという形でやはり研究して行かないと、この作り上げた放送法というものが案外どこかへ片寄つておつたという結果にならないとも限らないと思う。そこで郵政当局で内部的な調査委員会を、これは勿論持たれることは結構ですけれども、ここでいろいろ論議されたもの、そのものが直ちに政府提出の原案になつて出て来るというような程度では、何か手続的にも極めて軽易に過ぎるのじやないか、簡便に過ぎるのじやないかという気がいたすわけであります。そういう点で事務当局でいろいろと細かい点についての内容を分科委員会式に持たれて検討されることは、これは私はこの放送法の調査段階としてはぜひ必要なことです。併しこれを或る程度制約し、整理をし、いよいよ法律案という形にまででつち上げるのには、何か私はもう少し調査委員会等も広汎な形の調査委員会というような形で、更に一般国民に対する広報活動といいますか、そういつたようなことをもう少し活溌にやられないと調査委員会としての私は任務として十分でないのではないかという気がいたすのであります。この点については、私はそういう今までの経過を見ており、又自分自体が体験して来た中でそういう感じがいたすわけでありますが、この点は一つ、勿論電波監理局長だけに申上げることよりも郵政大臣に説明申上げて、私は政府そのものがこの放送法の改正問題についてもう少し積極的な、而も相当広汎な範囲に亙るしつかりした調査委員会というようなものに発展さして行く必要があるのじやないかということを要望申上げたいと思いますが、まあ電波監理局長今ここにおいでですから、電波監理局長にもその点十分に一つお考えを願いたいと考えるわけであります。