櫻井奎夫の発言 (人事委員会)

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○櫻井委員 当委員会としては、決議をいたしましたことについては内容があるわけです。いわゆる期末手当が一・二五というような線を出されたんでは、これは法律にちやんと明記しておるのであつて、一・二五をやります、必ず政府は実施いたしますというような結論であれば、これは法律通りのことであつて、吉田内閣さえもこれはやつて來た。しかしわれわれはそれ以上のことを、大臣の積極的な善意をもつて努力するという今までの御決意に信頼をして、今日まで待つておる。しかるにふたをあけてみると何ら前進してない。昨年度のきわめて反動的な吉田内閣がとつた給与政策よりも、一歩も前進していないということになりますれば、われわれがここ何回も人事委員会を開催して討議を尽して、超党派的に決議をあげた、これに対してはなはだ申訳ない。われわれの決議がいかに具体的に政府当局によつて取扱われたか、こういう御返答を給与の担当国務大臣であるあなたからはつきり聞くまでは、われわれは決して引下るわけには行かない。従つて今閣議の決定もこんとんとして、最終的なものはここで申し上げかねるというお答えでございますので、その事情もわかるのでありますが、強く要望したいことは、この委員会が決定したことは不均衡をなくするということ、これは容易なことではないのですけれども、それに対して何らかの前進を示してもらいたいということであります。それからやはり昨年度と同じような回答であつては、おそらく多数の公務員諸君が非常に不満であろう、これはもうはつきりしておるのです。従つてわれわれも鳩山内閣成立には一臂の力を貸したわけでありますが、それはやはり反動的な吉田内閣を一日も早く退陣させたい、こういう国民のほうはいたる熱意をわれわれはくんで、鳩山内閣の成立に協力をしたのであります。それなのに、給与政策が一歩も前進しない、昨年度の反動的な吉田内閣と同じであるということになれば、われわれとしてもまた決意を新たにしなければいけない段階になる。従つてこれは最終決定までにはまだ時間もあるようでありますし、閣議でもいろいろ議論百出するでありましようが、その中に立つてあなたが給与担当大臣として、去年の期末手当より、いわゆる去年吉田内閣がとつた給与政策よりも、一歩でも二歩でも前進をしたということを具体的にここに示していただきたい。いろいろな方法がございましよう。このことを特に私は要望する。おそらく各担当大臣は自分の省がよくなればいいというような建前で、いろいろな腹案を持つて臨まれるでございましようが、しかし公務員の給料全般に対して公平な立場からこれを判断し、決定されるのは大臣の責任なんです。給与担当の大臣だけなんです。従つてわれわれがしばしば口をすつぱくして言つているように、団交権のある公務員と団交権のない公務員との間の不均衡、あるいは国家公務員と地方公務員との間の不均衡、こういうものを全般的な立場に立つて、大乗的な見地から取捨し、これを判断し、閣議に持ち込んで強力な発言をする大臣は、あなた以外にはないのです。給与担当大臣以外にはない。そういうあなたの今置かれておる立場を十分御認識くださいまして――数時間後の決定というものを、日本の何百万の公務員諸君が非常な注意をもつて見守つておる。この中におけるあなたの活躍というのは非常に重大である。鳩山内閣の給与政策が少しでも前進したものであるか、吉田内閣より進歩したものであるかどうかということを、具体的に示す唯一の機会なんです。いろいろ内閣の大綱とか施政方針というようなものを掲げておられるようでございますが、実際にこれを打出すのはこの機会以外にはない。そういう諸般の情勢から、ぜひとも最後の努力を閣議において大臣がなされることを本委員会は強く要望する次第でございます。

発言情報

speech_id: 102104548X00319541217_013

発言者: 櫻井奎夫

speaker_id: 2272

日付: 1954-12-17

院: 衆議院

会議名: 人事委員会