井出一太郎の発言 (農林委員会)
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○井出委員 新委員長を迎えまして昨日当農林委員会の初会合がございましたが、私よんどころない用事で、昨日失礼をいたしました点をまずおわび申し上げます。
昨年の十六国会以来、十七、十八、十九、二十、この各国会にわたりまして、顧みますと一年有半の間、各位の非常な御協力を得まして、どうやらその職責を務めることができましたことに対し、厚く御礼を申し上げるわけであります。
この二年間というものは、北は北海道から南は九州に至るまで、未曽有とも言うべき災害が二年連続をいたしまして、当農林委員会の仕事というものは、質的にも量的にもきわめて重大であつたわけでございます。その間各位に非常な御勉強を煩わしまして、決して十分とは申しませんけれども、どうやら対策にいたしましてもその幾分かを救済し得るような道が講じられましたことに対しましては、これを思うにつけまして、よくも各位が御努力くださつたという感にたえないのであります。おそらく他の委員会に比べまして、本委員会が異常な勉強をしてくださつたことは、ひとしく認められている点だろうと思うのでございます。
法案にいたしましても、農業団体関係の二法案を初めとして、あるいは肥料需給安定法、酪農振興法、日本中央競馬会法事をその間に仕上げた実績も、各位とともに今さら振り返つてみて感にたえないのであります。あるいはまた共済制度の全面的な改正でありますとか、食糧管理制度の検討でございますとか、蚕糸対策でありますとか、これらを拾い上げますときに、まだ最終結論は出ておりませんけれども、これらに一つの方向を与え得たと考えているものでございます。ことにこの間、超党派的に各位の御尽力を得まして、きわめて円満に推進し得たということに対しましては、顧みて非常にすがすがしいものを覚えるのでございます。これは農村に対する深い愛情を皆様方がお持ちになつて、その点から出発して、ほんとうに農政を自分自身の問題としてお当りくださつたということにほかならないと思うのであります。
日本の農業の現状並びに将来というものを展望いたしますと、すでに基本条件において非常な困難がございます上に、今後国際農業の圧迫というふうなものもいよいよ強くなるであろう、こういう時期に際会をいたしまして、さらにわれわれここで一層の情熱を傾けて当らなければならないと思うのでございます。幸い練達堪能な綱島委員長を迎え、また私ども民主党の立場といたしましては、河野新農林大臣を台閣に送つたわけでございまして、河野さんも御承知のように従来農林委員の一人として、相ともにいろいろな審議に当つて参りました間柄でございますがゆえに、一層また皆様方の御協力をお願いしたいと思つているわけであります。ここに各位の長い間の友情に対して深甚なる感謝を申し上げまして御礼の言葉にかえたいと思います。(拍手)