千田正の発言 (水産委員会)
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○千田正君 楠本部長の論は私はそういろ論はとらないと思う。少くとも日本の厚生の行政面から言えば、チフスが発生したからその手当をやるのだ、あるいは天然痘が流行したから天然痘の注射をやるのだ、これが今まで日本のとって来た厚生行政です。しかし私はチフスや天然痘に対しては一応予防の注射なり、それから何らかの方法によってこれは予防できる。しかし今度の原子爆弾の被害というものは予防ができない。むしろあなたの論をして言うならば、そういう論を明確に論断できるとするならば、厚生省の行政範囲でもって、原子爆弾の被害をこうむった場合におけるところの適当な薬が発明されているか、いいですか、たとえば肝臓に障害を受けた、これに対して直ちになおるようなものがあなたの方で作ってあるのかどうか。おそらくないと思う。私は予防衛生というものは常に厚生行政の一環として考えておらなければならない問題じゃないか、予算が足りないからというような問題ではないと私は思いますね。私はそれを研究するということは、日本の科学陣の世界の水準を抜く一つの大きなこれは貢献だろうと思う。そういう意味においても、日本の厚生行政は各国に先んじてこういう問題に対して取っ組むべきである。そういう面から言ったら、私は中止するということははなはだ遺憾だと思います。この点についてあなたの御所見を承わりたいと思います。
もう一つは、昨年の読売新聞のタ刊にはこういうことが載っておりますが、放射能マグロの検査廃止には学問的な根拠もなく時期尚早だと主張を続けて来た大阪市立医科大学の西脇助教授はか三十名の学者から厚生大臣あてに質問状を発した。二十二日には——まあですから昨日ですね、鶴見厚生大臣に対してはなはだ不当であるという質問状を発した。これに対するあなた方の方はどういう一体質問状を受けているのか、一応質問状を受け取って衛生部長の方で御覧になったでしょうが、御発表願いたい。