中川董治の発言 (公職選挙法改正に関する調査特別委員会)

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○中川(董)政府委員 過般、公職選挙法の相当部分の改正がございましたので、その改正事項と、法務省、自治庁とも解釈等につきましてもよく打ち合せいたしまして、そういった内容について私ども警察官の最末端に教育させる必要がありましたので、そういう教養上の資料を決定いたしまして、改正法等が誤りなく第一線に従事する警察官等に徹底する方途をさしずめとったのでございます。その後新しい公職選挙法に基きまして衆議院の総選挙が施行せられましたので、私どもは犯罪捜査面といいますか、取締り面というものになっていきますから、その捜査が効率的に行われ、しかもその方法がもちろん人権を侵害しないようにきわめて適正に行われていくという点につきましては、われわれ捜査面といたしましては重要な事項でありますので、人権等の侵犯が行われないように、適正にしかも効率的に捜査が行えるようにというので、われわれ警察には各警察本部というのがあるのですが、その警察本部長会議というのをいたしまして、そういう点について十分お互いに研究いたしまして、間違いのない選挙取締りをしたい、こういう念願で犯罪取締りの面に従事したのであります。その結果、まず、この公職選挙法の改正に限らず一般の選挙違反を防止するという点につきましては、地方の選挙管理委員会に御心配をいただきまして、選挙管理委員会の方で、候補者の方、運動員の方等に違反にならないようにという打ち合せ、啓蒙等の措置を講じていただいたのでございます。それで、私どもは取締り面を通じましていろいろ犯罪捜査にあずかってきたのでありますが、犯罪の統計は、私ども警察庁におきましては、選挙施行後一カ月後現在及び三カ月後現在、こういう日に区切ってとっておりますが、ただいままだ三カ月後現在になりませんので、一カ月後現在の報告があるのであります。一カ月後現在の報告によりますと、件数にして一万件余り、人数にいたしまして一万八千人強という状況でございます。
 以上が今度の衆議院の総選挙に当りまして私ども警察関係者として特に注意した事項でございますけれども、第一線で捜査をやるというような状況のもとにおきまして、適正にやっている分も多いのでございますけれども、いかがかと思われる点も各方面から御批判をいただいております。ことに取り調べられた方が自宅に帰られて自殺なさったという例もございますので、そういった点につきましては、私ども警察側の取り調べの方法について落度がなかったかどうか、こういう点を十分反省いたしまして、私ども内部に監察官の組織がございますが、監察官等をして取り調べをいたさせております。現在までのところ、取り調べ中の事件もございますので、まだ明確な結論も出ておりませんが、たとえば留置場において死亡いたしました方が一件ございますが、こういった点は警察の留置の管理組織においてさらに十分に注意をしておったならば未然に防止する機会があったのではなかろうかと思われる点もありますので、そういった面につきましてはそれぞれ責任者について懲戒上の措置を講じております。また、調査中に属しているものの原因等につきまして究明中の事項もございますが、私どもといたしましては、かりそめにも法律の運用を誤まったり、ないしは注意力の不足によって国民の方々に御迷惑をかけるようなことがあってはならない、こういう立場で、それぞれそういうことを検討すべき事件等につきましては検討中に属するのでございます。検討の完了した分につきましては、ただいま申し上げましたように、管理勤務者等につきまして懲戒上の措置を講じておるのであります。そういった点についてはいつの選挙につきましても十分考えているのでございますが、今回の選挙につきましても、そういう考え方で努力したのでございます。現在もそういう気持でいろいろ検討を加えておるのであります。
 当委員会でいろいろ御研究になります立法問題につきましては、ただいま法務省の井本局長からお話のありました通り、法務省、警察庁、自治庁の関係官がそれぞれ自分たちの義務を通じて考えられることにつきまして検討しあいまして、自治庁のところで一応検討したものをまとめる、こういうふうにやっておりますので、御了承をいただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 102204219X00219550527_008

発言者: 中川董治

speaker_id: 16344

日付: 1955-05-27

院: 衆議院

会議名: 公職選挙法改正に関する調査特別委員会