木原津與志の発言 (公職選挙法改正に関する調査特別委員会)
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○木原委員 質疑じゃないのです。調査請求を……。二月の総選挙の件ではないのでございますが、私が調査を願いたいと思うのは、過ぐる四月の地方選挙、長崎県の県知事選挙の状況について、自治庁その他関係の方々からちょっと状況を調査していただきたいと思うのです。実は私が現認したのでございますが、御承知のように、長崎県では一人の知事候補が出まして、そうして選挙を争うたのです。その選挙の立会演説で、片っ方の側の候補者から明らかに雇われたと目される暴力団のような、右翼じゃない、これはやくざのように私は見受けましたが、そういう人たちが十何人ぐらいずつ一立会演説会場に雇われて入り込んで、しかも、次から次に立会演説をやるのに、トラックでそのやくざを十何人ずつ乗せて、会場から会場に連れて回るのです。そうして、会場内では、これはもうヤジじゃないのです。ヤジのできるような品のいいやつじゃない。やくざで、そのやくざが十五、六人一団となって、対立候補の演説を喧騒をきわめて妨害する。それに対して、普通人と違ってやくざだものだから、こわがって聴衆が全然それを制止することができない。そのために、ヤジられる側の相手候補が演説ができなくて、しどろもどろになり、中止するというような事例がたくさんあった。それで、私ども、あまり見かねまして、長崎の選管及び警察へ、ああいう計画的な妨害を何で黙って見ておるかというので、選挙事務長を通じて抗議をしたこともあるのですが、そういったようなことがありまして、立会演説の初めからしまいまで——八十回くらい立会演説会をやりましたが、私が現認したものだけでも三回ありますが、聞くところによれば、毎回どこの会場でもそういった雇われた暴力団の妨害で終始しておる。最後には、警察の方でも見かねたか、一応その会場に警察官がたくさん入り込みましたが、その入り込んだときは戒厳令下の選挙というような感じがしたのです。そういったような事例があったし、また、佐世保におきましては、左派社会党の県会議員の候補者が県政の批判をやり過ぎるというので、やはりその暴力団の一党だということを聞いておりまするが、選挙事務所に直接乗り込んで来られ、あるいは自宅にまで押しかけられて、脅迫を受けたという事実もある。それは当時告発いたしまして取調べがされておりましたが、その結果がどうなったか聞いておりませんが、とにかく、そういうようなことで、実態がほとんど公明選挙なんというものじゃないのです。実にひどかった。計画的に雇われた暴力団が立会演説で妨害をして、相手方の候補の発言の機会を奪うということがとてもひどかった。そういうような事例がありましたから、これを一応自治庁なりあるいは警察庁から実態を調査されて本委員会で事情を御報告していただきたいと思います。