鎌田隆男の発言 (地方行政委員協議会)

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○住宅局長鎌田隆男君 建設省といたしましては、建築行政の面から都市の建築物をなるべく耐火構造にしたい、こういう考え方で進めて参っておる次第でございますが、今回の新潟市の火事におきまして、火災の中心部にありました大きな耐火構造の建物が確かに焼けております。私も実は一昨日現地を視察して帰って参ったのでありますが、確かに大きな小林百貨店その他大和百貨店等焼けておるのでございます。しかしこれは都市の建築物の不燃性の木造に対する比率をもう少し高めなければ、まわりにたきぎを積んだような形の不燃性建物は絶対に燃えないというのは少し不燃性建物に対する過信ではないかというふうに考えられる次第でございます。不燃性建物と申しましても、窓のない建物は現にあそこに無窓建築の映画館がございますが、これは火災のまっただ中で、中もこげもしておりません。そのまま残っておるのでございますが、どうしても建築物には窓もございます。この窓がどうしても弱点になるわけでございまして、全然類焼の危険はないというほどのものとは考えられないのでございます。ただこの不燃性の建物をもう少したくさん建てまして、可燃性のものがもう少し少くなりますれば、大火になることも少いのではないかというふうに考えられる次第であります。
 なお今回の教訓として、私現地で感じましたのは、不燃性の建物で非常に背の高い建物、これに烈風によって送られました火の粉が突き当りまして、それが下に滝のように落ちたそうであります。私実際の火事の現場を見たわけでは、ございませんが、そういう話を聞きました。その吹きだまりになった火の粉によって、その下の木造が直ちに燃え出す。それが不燃性建物に移るというような状態、これを見ますと、やはり不燃性建物の数がまだ少い今日においては、不燃性建物のまわりは、多少の余地を取るとか、あるいは小林百貨店でありましたか、木造の事務所が鉄筋コンクリートのところに廊下でつながっているのであります。たまたまその木造が風上側にありまして、それから煙突のような形で廊下を伝わって燃えていったというような話を聞いておりますので、そこの間にシャッターも実は用意してあったようでありますが、それも実は火災の焼跡を見ますとしまっておりません。そういうような点、いろいろ教えられるところがあったのでございますが、今後ますます都市の建築物の不燃化ということについては努力をいたして参りたい、かように考えておる次第であります。

発言情報

speech_id: 102204768X00119551007_013

発言者: 鎌田隆男

speaker_id: 27896

日付: 1955-10-07

院: 衆議院

会議名: 地方行政委員協議会