地方行政委員協議会
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会
大
大矢省三#1
○座長(大矢省三君) これより地方行政委員会協議会を開きます。
皆さんの御推挙によりまして私が座長を務めることにいたしたいと思います。
過般発生いたしました二十二、二十三号の台風による被害並びに新潟県における火災に対しての実情をお聞きして、皆さんからのいろいろ質疑があろうと思いますが、まで説明を聴取することにいたしたいと思います。
なお本日は自治庁、警察庁並びに建設省の方々が見えておりまするから、順次説明を願い、さらに質疑を行うことといたしたいと思います。それでは台風被害に対しての説明を自治庁の後藤財政部長から農林その他全般に、わたっての報告を願うことにいたしたいと思い・ます一。
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過般発生いたしました二十二、二十三号の台風による被害並びに新潟県における火災に対しての実情をお聞きして、皆さんからのいろいろ質疑があろうと思いますが、まで説明を聴取することにいたしたいと思います。
なお本日は自治庁、警察庁並びに建設省の方々が見えておりまするから、順次説明を願い、さらに質疑を行うことといたしたいと思います。それでは台風被害に対しての説明を自治庁の後藤財政部長から農林その他全般に、わたっての報告を願うことにいたしたいと思い・ます一。
後
後藤博#2
○自治庁財政部長後藤博君 二十二号台風の災害の報告が私のところに届いておりますものを集計できましたので御報告申し上げます。これはあの際の公共災害の総計でありますが、公共災害総額八十億六千四百万円、その内訳を申しますと土木関係の被害状況が三十六億九千二百万円、それから都市の関係が九百万円、それから農地災害が十八億三千八百万円、林野関係が五億六千五百万円、それから漁港関係が五億六千四百万円、文教関係が八億二千六百万円、港湾関係が五億七千二百万円、合せまして八十億六千四百万円であります。県で申しますると山口県の被害額が一番絶対量が多くなっております。山口県が十五億五千五百万円、その次が宮崎県の十三億、その次が鹿児島県の十億、それから大分県の十億、あとはそれ以下になっております。この被害報告の中には、公営住宅関係の被害状況を含んでおりません。これを基礎にして査定が行われるわけでありますが、査定の結果がどういうふうになるかは私ども現在のところわかりません。二十三号につきましては現在まだ被害報告がはっきり出ておりません。以上であります。
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大矢省三#3
○座長(大矢省三君) 建設省の方からと、それから新潟の火災について特に消防庁鈴木本部長が見えておりますので、全体の――新潟もあわせてですが、山口警察庁警備部長から大体のお話を伺いたいと思います。
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山口喜雄#4
○警察庁警備部長山口喜雄君 新潟市に発生いたしました火災の状況について御説明申し上げます。出火の時刻は、警察といたしましては、十月一日の午前三時五分ごろと一応認定いたしております。九時五十分ごろ鎮火いたしておりまして、出火の場所は県庁分館の教育庁の一角から出火したものと認められておるわけであります。出火を一番初めに発見いたしましたのは、この建物のすぐわきに交番があるのでありますが、その交番に、付近の高等学校の先生が町を歩いておりまして、火を見たのであります。そのときは屋根近くのところから火が出ておったということであります。すぐ交番に届出がありまして、交番の巡査が、一緒にその火を認めまして、すぐに各方面に連絡をいたしたのでありますが、それと相前後しまして、ちょうど新潟県の警察本部では当日台風が来ておりましたので、警察本部を県庁本館の警察本部に設けておったのであります。本部長あるいは警備部長が当夜その本部に詰めておりまして、三時十分ごろその本部の警備部長がやはり自分の部屋から、二階の屋根に近い部分から火を吹き出しておるのを認めておるのであります。すぐに各方面に連絡をいたしますと同時に、台風に備えて集めておりました予備隊、機動隊その他を出した次第でありますが、何分に古風が強くて非常に火の足が早く、特に飛び火を各所にいたしまして、消防に本非常に困難を感じた次第であります。当日の風は大体午前二時ごろが、一九・九メートル、三時ごろ二〇メートル、大体二〇メートル前後の風が吹いておったと思われるわけであります。一番終りに略図がつけてありますが、ずっと点線で囲ってありますところが大体焼けた地域でございまして、そこに信濃川の支流といいますか、他門川という川がありますが、その川幅によりまして、風もおさまり、火がとにかくおさまった、こういうことになっております。ただ川を隔てまして、相当離れまして焼けた区域が若干ありますが、これは先ほど申しました飛び火によってここに飛んだのであります。石油会社か何かの、ガソリンか何かの関係があったと思いますが、それに飛び火をいたしたのであります。罹災の状況はここに書いてありますように、焼失面積が十一万坪、罹災総戸数九百十二戸、罹災世帯数千二百二十六世帯、罹災人口五千九百九十三人、おもな焼失建物はそこに書いてある通りでございます。死傷者は、死者なしとありますが、現在行方不明が一人あるのであります。自由労務者でありますが、新潟日報のところでよく寝泊りをしておる男が行方不明になっております。それから傷者は重傷四十名、軽傷百八十二名でありますが、けがの多いのはここに書いてありますように、骨折、それから目の負傷、それにやけどというようなのであります。骨折が相当重傷の中にあるようであります。何分にも夜中でありましたし、しかも台風で非常に風の強いときでありましたので、いろいろと力を尽したのでありますが、かような大きな火事になりましてまことに申しわけないと思っております。警察といたしましては、その後新潟市内の防犯あるいはいろいろな連絡等に当っておりますが、ただいまのところ治安上特に問題になるような事犯は起っておりませんが、やはり借地、借家等の権利関係についての紛争が相当起っておるということを聞いておる次第であります。なお御質問によりましてお答えいたしたいと思います。
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鈴
鈴木琢二#6
○国家消防本部長鈴木琢二君 ただいま警察庁の方から概況の御報告がありましたので、国家消防本部に今日まで参っております消防の面から見た状況について、簡単に御説明申し上げたいと存じます。
十月一日の新潟市の火災は、消防本部として発生時刻は、大体発見が非常におそかったものですから、発火の時間は結局推定によるわけですが、三時前の二時五十五分とおおむね推定いたしております。それで延焼防止ができましたのが大体九時五十分、鎮火と称する段階になりましたのが十時五十分ということになっております。警察庁からもお話のありましたように、当日は台風災害に対しまして、警察とともに消防も警戒態勢に入っておったわけでございます。新潟市の消防ポンプその他消防関係の設備の状況は、他の都市に比べて、優秀とまではいかぬでも、比較的いい方といわれる程度の設備を持っておりました。ポンプ車は十九台ございます。二十五、六万の都市としては比較的数の多い方でございまして、そのほか通報機関並びに水利状況等も比較的よかったのでございますが、何しろあの強風下に、瞬間風速三十メートル以上という強風だったことと、それから出火場所が教育庁のいわば人けのない建物から発生したということのためにああいう大きな火災になったのでございます。
原因については、ただいま新潟市の消防本部並びに警察本部において調査中でございますが、いまだ確たる結論に達しておらないようでございます。結局あれだけの消防設備を持っておりながら大火になりました、原因は、発見がおそかった。発生の状況の通報がありましたのは一一九の電話で消防本部に通達されております。ですから一一九がどこから入ったかということは、まだ十分検討されておりませんが、消防本部に入りました最初の通報は、一一九の電話で入っておるわけでございます。消防ポンプが発生地に到着したときには、すでに火が建物から吹き出しておって、隣の文化センターに延焼しようとしておったというくらいですから、もう発見としては非常におそい。その点と強風にあふられた点であれだけの大火災になったわけでございます。
現在原因調査と、それからあれだけの消防設備がありながら、どうしてあれだけの大火に拡大したかという拡大した理由について、技術的に検討いたすべく係目を派遣いたしております。国家消防本部で火災発生の危険率によりまして火災部市等級をきめておりますが、新潟市は五級になっております。五級というのは比較的いい方の部類に属するような都市でございますので、そのいいにもかかわらずあれだけの大火に拡大したのはどういう理由であるかということを技術的に十分検討して、将来の参考にいたしたい、さように考えております。大体以上でございます。
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原因については、ただいま新潟市の消防本部並びに警察本部において調査中でございますが、いまだ確たる結論に達しておらないようでございます。結局あれだけの消防設備を持っておりながら大火になりました、原因は、発見がおそかった。発生の状況の通報がありましたのは一一九の電話で消防本部に通達されております。ですから一一九がどこから入ったかということは、まだ十分検討されておりませんが、消防本部に入りました最初の通報は、一一九の電話で入っておるわけでございます。消防ポンプが発生地に到着したときには、すでに火が建物から吹き出しておって、隣の文化センターに延焼しようとしておったというくらいですから、もう発見としては非常におそい。その点と強風にあふられた点であれだけの大火災になったわけでございます。
現在原因調査と、それからあれだけの消防設備がありながら、どうしてあれだけの大火に拡大したかという拡大した理由について、技術的に検討いたすべく係目を派遣いたしております。国家消防本部で火災発生の危険率によりまして火災部市等級をきめておりますが、新潟市は五級になっております。五級というのは比較的いい方の部類に属するような都市でございますので、そのいいにもかかわらずあれだけの大火に拡大したのはどういう理由であるかということを技術的に十分検討して、将来の参考にいたしたい、さように考えております。大体以上でございます。
大
三
三宅正一#8
○三宅正一君 私の地元で火事が起きまして、各方面に大へん御迷惑をかけておることを非常に恐縮いたしておるわけでございます。それで二、三希望やら御質問等をいたしたいのであります。今度発火いたしました場所は教育庁でありまして、漏電だということであります。この新潟の大火に関しましては、各地方、各新聞社等の論説等におきましても、官公庁の建物がしばしば火の元になっておるという点を非常に警告をいたしておる面が多いのでありますが、新潟市内におきましても、この点に対する市民の怨嗟の声は非常に大きなものがあるのであります。一つは士気がゆるんでおるという点もあるのではないかと思うのでありますが、漏電等の問題につきましてもう少し――大きな火事なら大てい漏電が原因だといわれておるのでありますが、これに対しまして何らか措置をする方法について欠けておるんではないかということを考えますので、この点について第一に消防関係の御意見及び対策等を承わりたいと思うのであります。それから、私も火事が起きました次の日に見舞に行きますと、公共建物における消防組織が非常に弛緩しておるという点を当事者が指摘をいたしておるのであります。一番露骨な例は、県の農林部長が火事が起きましてすぐ、経済連の建物の防衛に自分から乗り出して行った。なかなか人が集まってこないし、士気がふるわないということを言っておるのであります。私がしろうとなりに見ておりますところでは、今度の新潟の大火は風も強かったけれども、ほとんど人のおらない大きな建物、官公衙、百貨店、新聞社、経済連といった建物がたくさんありまして、手が回らなかったという面がありますので、こういう機会に一つ公共建物における消防組織の充実について、もう少しやはり手を打っておく必要があるのではないかと考えておるわけであります。漏電に対する対策、それから官公庁における士気の点などについてどう見ておられるのか、それから公共的建物における消防組織について、もう少し考えなければならぬ点があるのではないか。同時にこれを機会にいたしまして不燃性の建物を積極的にふやしていくということはもとより必要なことで、手を打たれておると思いますが、こういう点について一つ御意見を承わりたいと思います。
この発言だけを見る →川
川島正次郎#9
○自治庁長官川島正次郎君 消防施設につきましては、消防庁の方から御説明申し上げますが、最近官公庁方面の火災が多いのは士気が弛緩しておるんじゃないかという御意見でありまして、確かにそういう点も認められますので、閣議におきましてもこの問題を取り上げまして、特に研究いたしまして、各方面に近く注意を喚起することになっております。さよう御了承願います。
この発言だけを見る →鈴
鈴木琢二#10
○国家消防本部長鈴木琢二君 公共建物から火災が発生しております点を統計的に見ますと、どうもだんだんふえてきておるような傾向にあることは、まことに遺憾のきわみだと思っております。過般皆さんの御承知のように、大手町の東京都の建設局が火を起したのでございますが、これは特別大きな火災にはならなかったのでございますが、ちょうど火災季節に入りましたばかりの時期でございますし、台風時期にも入っておりますので、あの東京都の建設局の火災を契機にいたしまして、公共建物から火事を出してはいけないということで、ちょうど九月二十六日の次官会議の申し合せ事項として、公共建物の火災防止の徹底についてということを申し合せいたしました。それと同時に、同じ九月二十六日付で各都道府県知事に対しまして、国家消防本部長名をもつて通牒を発しまして、やはり公共建物火災防止の徹底についてということで、こまごまと警告を発しておったのでございます。それから一週間ばかりたってああいう県の建物から火を発しましたので、まことに残念に存じておるのでございます。消防の働きが十分でなかったという批評もあるというお話でございますが、発見がおそくて、あの風速下に火が広がってしまいますと、飛び火防止等に相当勢力をさかなければなりませんので、部分的には全然手の回らぬというところが当初においては出てくるわけであります。その点消防力がもっと充実しておればそういうことなしに済むのじゃないかと考えておりますが、その当時の状況を見ますと、普通新潟市におきましては火災発生の際の第一出場というのが二台ないし三台になっております。当日は消防本部長の指揮で最初から第三出場を命じております。そこで車は十二台一度に出ております。結局あれだけ急激に広がりますと、よほどの台数がないと十分すみずみまで手が回るということまでには参りませんので、今後市町村の財政の都合もありましょうが、消防力をなお一そう理想的な設備にいたすように進めていきたい、さように考えております。
なお漏電防止の問題でございます。これは前々から通牒等にも詳して書きまして注意はいたしておるのでございますが、なお通産省並びに配電会社等とも十分連絡をとりまして、今後漏電による火災発生を防止していきたい、さように考えております。
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三
三宅正一#11
○三宅正一君 私の公共建物における消防組織を、もう少し充実する必要があるのじゃないかという意味の質問と違った答弁をされておりますが、消防の活動は私は実によくやってくれたと思っておるのであります。問題はそうじゃなくて、たとえば経済連の焼けるときなどは、飛び火が来るからもう少し手配をしろといって、農林部長のところに一生懸命言うのに、大丈夫でしょうとかなんとか言っておって、やはり自分の家を守るという組織が弱いために焼けておる部分が非常に多い。飛び火などにつきましてもまだ私は防げたと思うのであります。こういう点について、公共建物における自分のものでないということからきます士気の関係はもとよりでありますけれども、やはり消防組織を常時訓練するとかいろいろの注意が足らぬのじゃないかと思いますので、この点をお伺いしたわけであります。この点についての御答弁をいただきたいのであります。
それから漏電の問題は、ただ注意するということでなしに、何か立法的に常時監察する義務とかいろいろのことについて考える必要があるのじゃないかと思うのでありますが、この点はいかがでありますか。
さらに新潟の火事の問題からいきますと、不燃性の建物に飛び火が行ってつきまして窓から入るとかいうことで、不燃性の建物の火災に対する安全性というものが、非常に疑われておる状況がありますので、この点なども非常に大きな問題だと思うのであります。きょう建設省の方が来ておられるかどうか知りませんけれども、消防自体として考えましても、こういう点について考える余地があるのではないかと思いますので、この点をもう一ぺん御答弁願いたいと思います。
この発言だけを見る →それから漏電の問題は、ただ注意するということでなしに、何か立法的に常時監察する義務とかいろいろのことについて考える必要があるのじゃないかと思うのでありますが、この点はいかがでありますか。
さらに新潟の火事の問題からいきますと、不燃性の建物に飛び火が行ってつきまして窓から入るとかいうことで、不燃性の建物の火災に対する安全性というものが、非常に疑われておる状況がありますので、この点なども非常に大きな問題だと思うのであります。きょう建設省の方が来ておられるかどうか知りませんけれども、消防自体として考えましても、こういう点について考える余地があるのではないかと思いますので、この点をもう一ぺん御答弁願いたいと思います。
鈴
鈴木琢二#12
○国家消防本部長鈴木琢二君 公共建物の防火組織と申しますか、この点についてはお話のありましたように現在必ずしも十分ということはいえませんので、今後この事件を大きな教訓といたしまして、大きな公共建物の防火組織、防火訓練が十分徹底いたしますように指導していきたいと考えております。
それから漏電に対する法的対策という問題だと思いますが、現在電気事業法に基きます通産省令に電気施設に対する監督規程がございまして、配電会社は興行場等の建物に対しては年に二回以上必ず配線の状況を調べること、一般の家庭に対しては少くとも二年に一回以上検査をすることというような規程ができておるのでございますが、これが十分励行されていないような状況でございます。これをさらに通産省とも連絡をとりまして、配電会社にこの法規に基く検査を十分励行するように進めていきたいと考えております。
もう一つの不燃性建物に対する対策につきましては、これは建設省と十分打ち合せて進めていきたいと、さように考えております。
この発言だけを見る →それから漏電に対する法的対策という問題だと思いますが、現在電気事業法に基きます通産省令に電気施設に対する監督規程がございまして、配電会社は興行場等の建物に対しては年に二回以上必ず配線の状況を調べること、一般の家庭に対しては少くとも二年に一回以上検査をすることというような規程ができておるのでございますが、これが十分励行されていないような状況でございます。これをさらに通産省とも連絡をとりまして、配電会社にこの法規に基く検査を十分励行するように進めていきたいと考えております。
もう一つの不燃性建物に対する対策につきましては、これは建設省と十分打ち合せて進めていきたいと、さように考えております。
鎌
鎌田隆男#13
○住宅局長鎌田隆男君 建設省といたしましては、建築行政の面から都市の建築物をなるべく耐火構造にしたい、こういう考え方で進めて参っておる次第でございますが、今回の新潟市の火事におきまして、火災の中心部にありました大きな耐火構造の建物が確かに焼けております。私も実は一昨日現地を視察して帰って参ったのでありますが、確かに大きな小林百貨店その他大和百貨店等焼けておるのでございます。しかしこれは都市の建築物の不燃性の木造に対する比率をもう少し高めなければ、まわりにたきぎを積んだような形の不燃性建物は絶対に燃えないというのは少し不燃性建物に対する過信ではないかというふうに考えられる次第でございます。不燃性建物と申しましても、窓のない建物は現にあそこに無窓建築の映画館がございますが、これは火災のまっただ中で、中もこげもしておりません。そのまま残っておるのでございますが、どうしても建築物には窓もございます。この窓がどうしても弱点になるわけでございまして、全然類焼の危険はないというほどのものとは考えられないのでございます。ただこの不燃性の建物をもう少したくさん建てまして、可燃性のものがもう少し少くなりますれば、大火になることも少いのではないかというふうに考えられる次第であります。
なお今回の教訓として、私現地で感じましたのは、不燃性の建物で非常に背の高い建物、これに烈風によって送られました火の粉が突き当りまして、それが下に滝のように落ちたそうであります。私実際の火事の現場を見たわけでは、ございませんが、そういう話を聞きました。その吹きだまりになった火の粉によって、その下の木造が直ちに燃え出す。それが不燃性建物に移るというような状態、これを見ますと、やはり不燃性建物の数がまだ少い今日においては、不燃性建物のまわりは、多少の余地を取るとか、あるいは小林百貨店でありましたか、木造の事務所が鉄筋コンクリートのところに廊下でつながっているのであります。たまたまその木造が風上側にありまして、それから煙突のような形で廊下を伝わって燃えていったというような話を聞いておりますので、そこの間にシャッターも実は用意してあったようでありますが、それも実は火災の焼跡を見ますとしまっておりません。そういうような点、いろいろ教えられるところがあったのでございますが、今後ますます都市の建築物の不燃化ということについては努力をいたして参りたい、かように考えておる次第であります。
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三
三宅正一#14
○三宅正一君 だんだん冬に向いましての災害でありまして、まことに罹災民にお気の毒でありますが、先ほど治安関係についての御報告の中にも、借地借家の紛争が非常に赴きて困っておるということが一つの特徴になっておられるようでありますが、われわれは各党横につらねまして、災害都市における借地借家臨時処理法を早く適用するように政府の態度をきめてもらいたい、法律でなければ指定ができませんから、臨時国会を早く開いていただいて、これを指定するという態度を表明することによって、無用の摩擦を避けるようにお願いをいたしておったわけでありますが、この点については、私は何といっても地方財政が非常に因っておるときでありますので、何かと一つ政府の方におかれましても、資金の手当等についても迅速に手当をいただきたいと思うのでありますが、国務大臣として、一つ、安心をいたしましょうから、御発言を願いたいと思います。
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川島正次郎#15
○自治庁長官川島正次郎君 借地借家法適用の問題は、各党ともいろいろお考えがあるようでありまして、臨時国会等へ御提案になると思いますが、政府といたしましては、これに賛成をすることをきめております。
それから資金的の措置でありますが、交付金の配付する残額が、ただいま三百二十億ございますが、これを各地方団体に十一月配付する予定になっておりますのを、今回の新潟の火災並びに九州の風水害等の状況にかんがみまして、今月中に繰り上げてこれを酎付するという方針をとっております。なお特別交付税の配付等につきましては、十分に災害地の事情を尊重いたしまして、なるべく各省の御期待に沿うようにいたしたい、こう考えておる次第であります。
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大
勝
勝間田清一#17
○勝間田清一君 一つ川島長官に御質問をいたしたいのでありますが、今日まで御承知の通り泉地区の問題が紛争の種になって参ったということは、きわめて遺憾に思っております。そこで今日率直に、この国会を通じてあなたにお尋ねいたしたいと思うのでありますが、三人の委員会に委嘱をされておりますけれども、この委員の結論がきわめて遅延いたしておる状況であります。過般川島長官にお願いをいたした際においても、早急にこの結論を一つ出して、早期の解決をつけなければ、まことに不測の事態も起らぬとは限らぬという状態にありますので、これが促進をお願いしたいということで、当時川島長官も少くとも十日以前においてこれが解決については努力しようということのお答えを実はいただいておったのでありますが、すでに今日七日でありまして、当時聞いておりました現地調査の問題も依然としてまだ行われていない状態でございまして、かかる状態を考えてみますと、十日の前の委員会の結論というものも、きわめて不安に実は思うようなわけでありまして、従って私はお約束通り、また要望通り、どうか十日前に委員会の結論を一つ提示していただけるようにお願いをいたすと同時に、長官の見解をここではっきりお述べ願いたい、かように思うのであります。
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川島正次郎#18
○自治庁長官川島正次郎君 泉地区の合併問題につきましては、ただいま紛争調停委員を三人委嘱しまして、いろいろ考えてもらっているのでありますが、実は先般神奈川、静岡両県知事に集まりを願った際に、冷却期間を置いてもらいたい、その間に何とか相談したい、こういう話がありましたので、実はあまり急いではどうかと思って急がなかったのであります。二面国会議員の方々が参議院の議長サロンにお集まりになりまして、そこに静岡県知事と静岡県の県会議長も列席されて、私が出ましていろいろ御相談した際も、少し裁定を延ばしてもらいたい、こういう御希望がございまして、いろいろ事情を聞きまして私もごもっともと考えましたので、実は裁定の結論を出すことを急がないでおったのでありますが、最近現地の事情等が非常に急迫しまして、ぜひ急げ、こういうお話もありますので、私としては一日も早く裁定の結論を出したい、こう考えております。ただ現地の状況がいかにも熾烈でありまして、そういう際に紛争調停委員の諸君が現地へ行って、実地を視察しようといたしましても、実際の真相を把握できないのではないか、こういうおそれがありますので、現地の視察を延ばしているわけでありますが、結論といたしましては、一日も早く裁定案を出すように努力するつもりでございます。じんぜん日を延ばしているわけではないのであります。御希望に沿うようにいたすつもりで、目下いろいろな方法を考えているわけであります。
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勝間田清一#19
○勝間田清一君 御希望に沿えるように努力するというお言葉がありましたが、この御希望に沿える努力ということは、この前もお願いいたしております通りに、十日前に調停委員会の結論を出すことに努力するということと解してよろしゅうございますか。
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川島正次郎#20
○自治庁長官川島正次郎君 先般来数回両県の関係者を呼びまして、いかにも現地でもつて運動が激しいので、これを一応鎮圧してもらいたいということを強く要望いたしておりまして、両県知事とも大体これを了無しておるのであります。今日も両県知事並びに県会議長、副議長に集まっていただきまして、ただいま紛争調停委員といろいろ熟議をいたしておるのでありまして、現地が静まりますれば直ちに結論を出したい、こう思っております。何といいましても、非常な熾烈な競争をしておりますときに調停案を出すということは、多少紛争調停委員に圧迫されておるような感じを持っておりましてちゅうちょしておるわけでありますから、私は特に強く要望しまして、現地の今のような熾烈な競争はやめてもらいたい、こう言っておるのであります。これさえやめますれば、直ちに必要なる現地調査もいたしますし、結論も早く出したい、こう考えておりまして、十日ということをはっきり私は言明できないのでありますけれども、とにかく急速に出すということだけは、ここではっきり申し上げておきます。
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勝間田清一#21
○勝間田清一君 これは希望でありますが、実は現在の現地の状態というものは自然に盛り上る動きになっております。しかしこの問題が円満に、すなわち特に現状をあくまでも確保するということでございますれば、当然これらの自然発生的な要請も実はなくなろうかと思うのでありまして、また同時に県当局といたしましても県議会当局といたしましても、あるいは地元の諸君にいたしましても、ことさらに事を好んでおるような状況ではないのでありますから、特に自治庁が御心配されておるような不測の事態というようなことについて懸念される必要ぼないと思うのであります。むしろ遅延することがこういうことを一そう拡大することになるのでありまして、その点についてはわれわれも微力ながら協力はいたしたいと思っておりますので、今あなたのお話のような早急な解決、同時にそれに基く早急な調査、そしてわれわれが念願いたしております通りに、十日以前にこれが裁定の提出ができてこの問題が解決するように格段の努力を払っていただきたい、このことを実はお願いいたしたいと思うのであります。同時にこれは今後の問題でありますから、この際私は川島長官にお願いしておきたいのでありますが、いろいろ行政地区の取り合いというような問題が今後起るであろうということを心配いたすのでありまして、ある場所はそこに税金も出て参るでありましょう、あるところはそこに産物も生まれておるでありましよう、そういう事実をもって、あるいはまた特別な利益もからんで、あるいは政治的な意図も含められて行政地区が軽々に変更されるような事態がもしできてくるとするならば、これが日本全国に及ぼす影響はきわめて大きいと私は思うのであります。現在、日本の人心の安定が要求されておる際に、ことさらにこういう問題を惹起することは私は政治としてもよろしくないと思うのであります。従って今度の泉地区の解決いかんということが、今後の日本の地方行政全般に及ぼす影響というものはきわめて大きいと思うのであります。そういう懸念は現在全国的に多いのであります。従って角をためて牛を殺すような結果にならぬように、また部分の問題が全体の秩序を攪乱するようなことにならぬように、どうか自治庁長官は全体の見地に立って処理をお願いいたしたい、このことについての長官の見解を承わって私の質問を終ることにいたします。
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川島正次郎#22
○自治庁長官川島正次郎君 町村合併は言うまでもなく住民の意思を尊重してやるべきものでありまして、いたずらに自治庁なり、あるいは県当局なりが指導してやるのじゃないのでありまして、どこまでも住民の意思に従ってやるようにいたしておるのであります。泉地区の問題につきましては、いかにも紛争が激しくて住民の意思を確める方法がないのであります。実は投票によって住民の意思を表明さして態度を決しよう、こういうことで一応私と紛争調停委員と両県知事との間で話ができたのでありますが、その後情勢を見ますると、円満に投票もできぬようでありますし、また町村合併促進法にある署名運動もなかなか激しくなる傾向がありますので、これもまたできぬ、こういうわけでありまして、実際泉地区の問題は、果してどこに住民の意思があるかということの把握に苦しんでおるというのが現在の真相でありますけれども、投票ができない、記名投票ができぬという場合には、独自の見解でもって何らかの裁定を下す、これ以外に道がありませんので、ただいまそういう方向に考えておるわけであります。全国的の町村合併等につきまして、住民の意思を無視して、自治庁の方針もしくは県当局の方針等によって決定するということは絶対にありませんし、またあってはならないのでありますからして、そういうことのないように今後指導いたしたい、こう考えております。
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畠
畠山鶴吉#24
○畠山鶴吉君 私は、静岡県の泉問題で世間に大へん御迷惑をかけ、また事があまりにも重大になりましたので、本日この協議会を拝借いたしまして、一言お願いする次第でございます。今勝間田委員から詳細にお話があったので、私が申し上げることは少いのでありますが、私は地元の関係といたしまして、これだけ大きくなった問題を、国会の皆様に御報告やお願いをせずに事を済ますということは申しわけないし、また熱海市といたしまして、この問題を早急に解決するためには、国会の委員会の御了解も得たいという閥係から、本日は委員にもお願いして、ここに陳述いたす次第でございます。
この問題につきましては、調停委員並びに川島長官及び自治庁の皆さんには格別の御配慮をいただいておりますので、私どもは決して自分勝手のことを申し上げる立場ではありませんけれども、地元の熱海市といたしましては、どうしても安閑としておられない立場に追い込まれておるのでございます。今回の問題は、静岡県の国会選出議員は超党派で一人残らずこぞってこれを現在のままで食いとめたい、決して人の領土を侵すわけでもなければ、神奈川県の反対をするわけではありません。神奈川県の意思をどうこうという意味でなく、静岡県の泉を現状に置いてもらいたいというのが真相であります。先般、あまり急いではどうもということも申し七げた時代もありましたが、現地の情勢が急変いたしまして、以来六カ月以上も経過しております。その間におきまして、現地の者はもうへとへとに疲れ果てて、とにかくふらふらして、一言言葉をかければどっちにふつ飛んで行くかわからないような、頭が狂ったような状態になっております。今長官の回答にありましたように、私どもは何とか冷却期間を置いて、御期待に沿うように努力いたしておるのでありますが、これもなかなか現地が聞き入れません。しかし本日はここに来る前に、ようやくある程度納得して、静かにしてくれれば決して熱海、泉の欠陥になるような線は出てこないだろう、今の長官あるいは調停委員の方に御信頼してお待ちするのだというような話で参ったのですが、ここに長官もおられますので、これ以上申し上げませんが、実は東京出張所には数十人の人間が待期して――もう出てこなくてもいいと言っても、何と言ってもかんと言っても、出てきて、待っているような状態でありますから、この点の真相も御酌量願いまして、今勝間田委員が言われたようにすみやかにお取り計らいを願えるようならけっこうだと思います。この際、くどいようでございますが、長官から一言御回答をいただければけっこうだと思います。
この発言だけを見る →この問題につきましては、調停委員並びに川島長官及び自治庁の皆さんには格別の御配慮をいただいておりますので、私どもは決して自分勝手のことを申し上げる立場ではありませんけれども、地元の熱海市といたしましては、どうしても安閑としておられない立場に追い込まれておるのでございます。今回の問題は、静岡県の国会選出議員は超党派で一人残らずこぞってこれを現在のままで食いとめたい、決して人の領土を侵すわけでもなければ、神奈川県の反対をするわけではありません。神奈川県の意思をどうこうという意味でなく、静岡県の泉を現状に置いてもらいたいというのが真相であります。先般、あまり急いではどうもということも申し七げた時代もありましたが、現地の情勢が急変いたしまして、以来六カ月以上も経過しております。その間におきまして、現地の者はもうへとへとに疲れ果てて、とにかくふらふらして、一言言葉をかければどっちにふつ飛んで行くかわからないような、頭が狂ったような状態になっております。今長官の回答にありましたように、私どもは何とか冷却期間を置いて、御期待に沿うように努力いたしておるのでありますが、これもなかなか現地が聞き入れません。しかし本日はここに来る前に、ようやくある程度納得して、静かにしてくれれば決して熱海、泉の欠陥になるような線は出てこないだろう、今の長官あるいは調停委員の方に御信頼してお待ちするのだというような話で参ったのですが、ここに長官もおられますので、これ以上申し上げませんが、実は東京出張所には数十人の人間が待期して――もう出てこなくてもいいと言っても、何と言ってもかんと言っても、出てきて、待っているような状態でありますから、この点の真相も御酌量願いまして、今勝間田委員が言われたようにすみやかにお取り計らいを願えるようならけっこうだと思います。この際、くどいようでございますが、長官から一言御回答をいただければけっこうだと思います。
川
畠
大
床
床次徳二#28
○床次徳二君 この機会に台風二十二号災害に関しまして、自治庁当局にお願いして、特に注意を喚起いたしたいと思うのでありますが、御配付になりました表によりましてもおわかりになりますように、今度の台風は非常に特色があります。特に鹿児島県の被害の状態でありますが、今度の被害は非常に風が強い。六五メートルばかりの強風による被害がこの統計になっておるのでありまして、すなわち全壊、半壊の建物が非常に多いという状態であります。同時に関連して考えなければならないのは、ちょうど稲の成熟期一歩手前というときであります。この農作物の被害が非常に大きいのでございます。県で調査いたしましたところによりますると被害額が二百二十九億ばかりありまして、農作物被害が七十九億、一般建物関係が百二十億というような状態であります。今までにありました台風とはだいぶ被害の趣きを異にしております。従ってこの影響いたしますところは何かと申しますると、結局一般住民の所得にすぐ影響して参ります。同時にこれが納税にも影響するという状態でありまして、地方団体といたしましてはこの減税に対する処置が適正に実情に即して行われるということを願いますとともに、この欠陥に対して、当局として十分なあとの御配慮をいただきたいと思うのであります。先ほど長官から特別交付金その他のお話がありましたが、今回の状態におきましては、今までの災害とだいぶ態様が違うというところを把握していただきまして、これに即する処置をお願いいたしたい。必要がありますならばさらに起債等も考えなければなりませんが、特に公共建物等におきまして、学校の校舎等の倒壊もなかなか多いようであります。従ってこれに対する復旧起債という問題も出て参ります。今までの台風と非常に違うという実態を把握していただきまして、それに即するところの処置をとっていただきたい。特にこの点注意を喚起していただきたいと思いましてお願いする次第であります。
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後藤博#29
○自治庁財政部長後藤博君 ただいま床次先生からのお話、私どももけさ知事からいろいろ伺いましたが、従来の災害とはちょっと変った災害のようであります。従って災害復旧の場合には、従来の考え方を多少変えていかなければならない。特に学校の災害はこれは別でありまして、これは従来の災害復旧の方針で行けるかと思いますが、一般住家の問題でありますが、これは従来ある程度集団をしていなければ、いろいろの対象としていないのであります。そこのところを何とかうまい方便はないものかということが、現在研究すべき問題だろうと考えております。
それから所得の減少がありまして、それが税に響いてくるということもきょう承わったのであります。一応この際私どもとしては、徴収猶予のかっこうにしていただきたいという希望をきょう申しておきました。減税はいつでもできるのでありますから、減税はやはり国税と合わせて減税措置を考えてもらいたい、かように考えてそのようなことを知事に申し上げた次第であります。
この発言だけを見る →それから所得の減少がありまして、それが税に響いてくるということもきょう承わったのであります。一応この際私どもとしては、徴収猶予のかっこうにしていただきたいという希望をきょう申しておきました。減税はいつでもできるのでありますから、減税はやはり国税と合わせて減税措置を考えてもらいたい、かように考えてそのようなことを知事に申し上げた次第であります。