池田禎治の発言 (本会議)

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○池田禎治君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました会期の三十日間延長につきまして、この大幅の延長に対して反対の討論をいたすものでございます。(拍手)
 言うまでもなく、国会は、憲法の定めるところによりまして、常会は百五十日間、特別国会並びに臨時国会は、召集に当りましてその会期の期日を決定するのでございます。本国会の開会に当りましては、政府、与党は、その提出する案件百四十数件、その審議期間として六十日間を当初要求いたしておったのであります。しかも、三月一ぱい鳩山内閣の組閣にかかるとしても、あとの六十日間あればこの法案の通過を期待し得るとの政府の見解を表明したのであります。これに対して、そういうことでは、百四十数件の、ことに五つの重要案件もあるのであるから、その期間に審議することはとうてい不可能であるというので、これは自由党や社会党が主張いたしまして、六十日間の会期をふやして九十日間といたしたのであります。しかるところ、今回また三十日間の大幅の会期延長をいたすということになりますと、この国会は百三十五日間ということでございます。これは、政府の考え方が、与党の申し述べた当初の方針から参ります、と、あまりにもその間に懸隔がございまして政府はこういうことについてまことに見通しというものを持っておらない。
 私どもは、この国会におきまして、いまだ参議院において予算案が成立をしておらないという現況より見まして、必ずしも会期の延長は一日も認めないというような現実にそぐわないことを申しておらないのであります。若干の時日を与えるということは、これは、理想論でなく、現実の問題としてやむを得ないのではないか、こういう見解を持っておるのでありまするが、こういうような大幅な延長、しかも、うわさによりまするならば、政府並びに民主党は二週間程度の延長を希望しておったにかかわらず、自由党がしゃにむに三十日間を主張したために、政府、与党の方針をかなぐり捨てて同調せざるを得ないという姿を現出しておるのであります。(拍手)
 私どもは、昨年の国会におきまして、会期延長をめぐって空前の乱闘事件を起し、この壇上を通じて国民の前に自粛国会の姿を示したのであります。そこで、今日の状態をながめますると、私は、政府や与党の態度といこものは、これだけの期間があるならばこれだけの法案を通過し得るという見通しをもって国会の期日を要求しておると思うのであります。ところが、近来の内閣は、予定があっても、自分たちの予想が狂っても、自分たちの法案を通すためには何回でも会期を延長する。ちょうど、今日の状態は、土俵はあるけれども、押し出されると土俵を広げる、また押し出されるともう一回伸ばす、三回でも四回でも五回でも伸ばして、自分たちの主張を通すためには会期延長は幾度でも繰り返すというような、国権の最高機関である国会の運営がまことに奇妙きわまるような事態になっておることは、遺憾にたえざるところであります。(拍手)これはやはり国会運営のルールというものがございます。この原則というものはお互いが守って、政府が要求いたしました九十日間、その期間のうちにこれだけの法案を提出するという見通しをもってその審議を願い、その期間中に審議未了となるならば政府の負けといたしましてあらためて次の国会にこれを出すということが——これは、鳩山さんのような練達堪能の政党政治家が総理大臣であられる鳩山内閣においてすら、なおかつこういうことをなさるということは、まことに私どもは遺憾千万にたえざるところと思うのであります。(拍手)
 私どもは、この政府の会期延長は、予算案が通過せざる今日の状態をながめて、ある程度の期間は私はやむを得ないと思うのであります。しかしながら、そのルールをきめる問題につきまして、自由、民主両党のいわゆる四者会談だけお開きになって、そうしてその結果をこの議場において押し諮る、そういうやり方でなくて、ほんとうにこれだけの審議期間が必要である、これには党派を越えて協力を願うというならば、社会党もまた大きな見地から同調するの用意を持っておったのであります。しかるところ、今日の状態は、自民両党の姿というものは、まことに私どもにとりましては不明朗な姿でもって押しつけられて参ったのでありまして、こういうことでは、協力をいたそうにも、国政審議の確固たるルールを作ろうとするにも、どうにも協力でき得ざる姿を現出しておるのが今日の姿であるというのであります。従いまして、今後の会期延長のルールにいたしましても、これは、私どもは、あくまでも国会の全般の運営をはかって公平に相きめたいと思うのでありまして、この一カ月間の大幅延長には遺憾ながら反対せざるを得ないのであります。
 以上をもって私の反対討論といたします。(拍手)

発言情報

speech_id: 102205254X03519550629_007

発言者: 池田禎治

speaker_id: 7743

日付: 1955-06-29

院: 衆議院

会議名: 本会議