内海安吉の発言 (本会議)

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○内海安吉君 ただいま議題となりました道路整備費の財源等に関する臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
 まず、本法案の提出の理由並びに内容について申し上げます。
 第十六国会で議員提出により成立いたしました道路整備費の財源等に関する臨時措置法におきましては、毎年度計上される道路整備費と揮発油税収入決算額との調整が明確に規定されておりませんので、この点を明確にする必要が痛感されて参ったのであります。かつ、また、直轄事業の地方負担金の財源措置が窮状にあえぐ地方財政の実情に即しない点があるのでありまして、これらの点を新たに規定せんといたしましたのであります。
 すなわち、第一は、道路整備費の財源として充当せねばならない毎年度の額は、当該年度の揮発油税収入予算額のほかに、前々年度の道路整備費の決算額が揮発油税収入決算額に不足しておる場合には、その不足額を加えるものとしたのであります。第二は、国が直轄で道路事業を行う場合は、三十年度以降の事業については、その直轄事業費の全額について揮発油税収入額を財源として措置することができるようにすることなどであります。
 本法案は、五月十九日本委員会に付託せられ、六月二十九日に至る間、前後数回にわたって審査いたしたのでありますが、その詳細は会議録に譲ることといたします。
 次いで、日本社会党西村力弥君より、原案における道路整備費の歳出決算額を揮発油税の収入額の予算額に改めること、及び、当該年度の前々年度の揮発油税の収入額の予算額が当該年度の前々年度の揮発油税の収入額の決算額を超過した場合には、超過額を減ずるものとすることなどの修正案が提出されたのであります。
 かくて、両案を一括して討論に入りましたところ、民主党を代表して山口好一君、自由党を代表して瀬戸山三男君より、原案は立法の趣旨よりして明らかに一歩前進したものであり、かつまた財政的にもある程度の弾力性を持たすべきものであるとして、原案に賛成、修正案に反対の旨を述べられたのであります。次いで、日本社会党を代表して西村力弥君、及び日本社会党を代表して中島巖君より、原案は確かに一歩前進したものではあるが、道路整備費の財源は揮発油税収入のみに制限せられるおそれがあるとして、原案に反対、修正案に賛成の旨が述べられたのであります。
 かくて、採決に入りましたところ、まず西村力弥君より提出されました修正案は少数をもって否決され、原案は多数をもって可決すべきものと決定いたしました。
 次いで、自由党の瀬戸山三男君より次のごとき附帯決議案が提出せられ、採決の結果、多数をもって可決せられた次第であります。附帯決議は次の通りであります。
  附帯決議
 一、政府は本法立法の趣旨たる道路整備五ケ年計画完遂のために必要な財源として揮発油税収入以外の一般収入を毎年度の道路整備費に充当すること。
 二、政府は、道路整備の現況に鑑み本法の制度を恒久化するよう最近の機会において所要の立法措置を講ずること。
 以上によって政府原案は可決されたような次第であります。
 右、御報告申し上げます。(拍手)

発言情報

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発言者: 内海安吉

speaker_id: 15192

日付: 1955-06-29

院: 衆議院

会議名: 本会議