重光葵の発言 (予算委員会)
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○重光国務大臣 日ソ交渉の経過の大要はすでに説明を申し上げておる通りでございます。今お話のように、双方とも立場を十分開陳したわけでございます。そうして未帰還者の送還の問題について日本全権から強く要請しておるということも御承知の通りでございます。この問題について意見はまだまとまってないのでございますが、しかし交渉の順序として、今後の交渉の経過に待たなければならぬと私は思います。そこで今行き詰まりということを申されましたが、これはおそらくマリク全権がロンドンからモスクワに帰ったことにも関係があるのじゃないかと思います。マリク全権が七月二日にロンドンをたって帰りました。つまり交渉が六月一日に始められましたが、最初の数回は儀礼的のことで、実際の交渉は六月の中旬以後に行われたようなわけでございますが、そこで七月の初めにマリク全権がモスクワに帰った。帰った理由はわかりませんが、またロンドンに再び来て交渉を始めるという約束で帰ったのでございますが、約束通りに十四日に帰って、十五日から、すなわち明日から直ちに交渉々再開するということを申して参りましたから、そこで交渉は行き詰まりには事実なっておらないのでございまして、今後の交渉の発展によってこの交渉が目的を達するかどうか、こういうことになる順序になっております。さようなわけでございますから、今後の発展を一つ十分見守る必要がある、こう思っております。