中川幸平の発言 (決算委員会)
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○中川幸平君 私は日本民主党を代表いたしまして、昭和二十八年度決算関係三案を承認することに賛意を表したいと存じます。
昭和二十八年度の決算に対する会計検査院の検査報告は、先刻委員長から言われたごとく、批難事項が大小合せて二千数百、国家に与えた損害が百数十億と推定され、もしこれを全般にわたって検査をしたならば、その数倍に上るであろう、国家の総予算の五%か七%か、多大の金がさような所に流れておる、まことに寒心にたえない。ことに各種の補助金の地方の状態を見ますると、おのおのの事業主体が補助金を受け入れる観念に根本的に誤まりがある。また補助金を世話する国家の忠実な出先機関として働かなければならぬ地方公務員が、いたずらに地方事業主体に迎合して、七割補助ならば七割、八割補助ならば八割で事業が完結できるのとは逆の指導をしておる。のみならず、それ以上の水増しの設計をして中央官庁を欺いておる。かような事柄を繰り返しておったならば、一体国家の前途はいかようになるか。当決算委員会の山田委員長は近来にない名委員長で、全く憂国の熱情をもって本委員会を運営されておる。開会以来毎週三回、しかも長時間にわたって各省各庁の批難事項について審議を続けてこられました。議員の各位もこの委員会に関する限り、全く政党政派を超越して、これらの事柄は最も究明せんければならぬ事柄であるが、過ぎ去ったことはともかくとして、今後いかようにして絶滅するか、この観点に立って審議を続けられたことは、私はまことに同感をいたすのであります。かような観点から、先ほどの警告を発せられた、ごもっともである。われわれ与党の一員といたしましても、全く賛意を表する次第であります。政府におきましては、先に会計検査院の機構を拡充され、また最近は補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律案を提出され、この法律が成立いたしますると、全国に対して一大警告を発することになると思うのであります。しかしながら会計検査院の一部の拡張あるいはこの法律をもっていたしましても、十分な効果はとうてい望むわけには参りません。何としても政府各省各庁の自己監査の機構を拡充し、また一そう自粛自戒されて、これらのことが再び国会並びに国民の批判の的とならないように十分の努力を要望いたしまして、この三案の承認の賛成の討論といたす次第であります。