鳩山一郎の発言 (本会議)

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○国務大臣(鳩山一郎君) 須磨君の御質疑に対してお答えをいたします。
 須磨君には、二大政党ができたが、しかしながら、もしもその間に寛容の精神を持っていなかったならば、二大政党だけで民主政治がうまくいくものとは思えないというような御質疑であったと思います。須磨君の御意見は私も最も同感するところでございます。(拍手)元来、民主政治というものは、自分の人格の尊厳と自由とを尊重すると同時に、他人の人格と他人の自由を尊重しなければ成立するものではないのでありますから、お互いに人格と自由とを尊重し合うということは、すなわち寛容の精神を持つこと、あるいはこれを友愛の精神と言うかもしれませんが、そういう精神がなくして民主政治をよくできると考えるのは、これは木によって魚を求むるがごときものであります。全くあなたの御意見に賛成であります。(拍手)
 それから、憲法の改正については、憲法調査会を近く設定いたしまして、各界の意見を聞きまして、慎重に憲法改正の道を進めていきたいと考えております。
 第三に、共産主義に対して非常に御心配になっておるお話でございました。私も、共産主義に対しては、どうかしてこの共産主義がびまんすることを防ぐには、よほど慎重の態度と勇気とを持っていかなくてはならないと確信しております。共産主義というものは、元来、自由主義に全然反対で、これは奴隷が好きなんです。自由がきらいで、奴隷が好きなんです。(拍手)そうして、民主政治はきらいで、専制政治が好きなんでありますから、奴隷主義を絶滅しなければ民主政治というものがよくいかないことは当然であります。これに対して留意をしなくてはならないという須磨君の御意見に大賛成でございます。(拍手)
 外交の政策については、重光君その他から答弁をしてもらいます。(拍手)
    〔国務大臣重光葵君登壇〕

発言情報

speech_id: 102305254X00219551202_014

発言者: 鳩山一郎

speaker_id: 28307

日付: 1955-12-02

院: 衆議院

会議名: 本会議