小平忠の発言 (国土総合開発特別委員会)

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○小平(忠)委員 一月十六日に開発審議会の会長から北海道開発庁長官に答申いたしております。この案は公社案ではなくて、公庫案なのであります。このときは、会長も、それから参考人として御列席の永田さんも、この案にはむしろわれわれは引きずられて、一つ社会党という党の立場もあろうが、これはぜひ通さなければならないからというわけで、これに賛成をされたわけなのであります。これは決して公社でないのです。金融機関的性格。もちろんこれは金融機関である。その公庫の案に対しまして賛成されたのでありますが、それでは、ほんとうに賛成されたんじゃないというふうに私は解釈せざるを得ないのです。
 それともう一つは、審議会の会長である黒沢さんに、この機会にお伺いいたしたいのでありますが、三宅さんもただいま指摘されたように、北海道の産業振興、北海道の総合開発を推進するためには、国家財政の現状からいって、やはり一般会計からの公共事業費その他食糧増産費等の北海道に対する財政投資の面からだけでは足らないという意味から、こういう金融機関を作ってもらいたいということは、現に北海道の知事からも、道議会の議長からも、要請があるわけであります。ですから、私たちはこの公庫が適正なる運営ができて、国会に上程されて、審議されて、一日も早くこれを通してやるということには、決して反対するものではないのであります。ただ問題は、過去の例なり北海道の現状から、再びこういうようなことのあやまちがあった場合に、今後の北海道の総合開発に支障があってはいけないから、やはりできるだけの、万全の策を講ずることが必要だということにおいて、論点をこの経営委員会に集中されておるのではなかろうかと私は思うわけであります。現にこの公庫の前身である公社時代からも、昨年の春からも、終始一貫非常に長時間を費して議論されました。これは審議会としてもやろうじゃないか——当時の開発庁長官である大久保さんもこれを聞いておられ、さらに現在の正力長官もこの意思を反映されて、政府みずからもそういう気持になられたのです。与党の方もそういう気持になられた。そして審議会にまた重ねて管理委員会を置こうという形において、これをまたさらに諮問したわけです。ですから、そういう意味において、私は審議会というものは非常に厳正であって、中立でなければならぬと思うのです。会長も常にそういう見地に立って審議会の運営をされてきておるのであります。私は本日のこの委員会において、参考人として御出席された黒沢会長、あるいはこの案の前の案である公社案の起草委員長というか、小委員長であった永田さんからは、むしろ積極的にその発言があるのではなかろうかと期待しておりました。ですから、これは今後の運営にきわめて重要な問題であります。このことの発言は、会長という立場に非常にこだわって、非常に立場々々ということをおっしゃられたけれども、私はやはり今日までやってこられた信念と、そのお考え方のもとにおいて、ほんとうにあの当時審議会でやられたことは本心ではなかったというのでは、権威がないと思う。黒沢さんから率直な御意見を拝聴し、またあらためて永田さんからも承わっておきたいと思うわけであります。

発言情報

speech_id: 102404321X01319560330_021

発言者: 小平忠

speaker_id: 11712

日付: 1956-03-30

院: 衆議院

会議名: 国土総合開発特別委員会