大石武一の発言 (内閣委員会)
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○大石(武)政府委員 試験研究というものは農林省が政治的にあるいは事務的に左右できるものではございません。私どもはあくまで厳密に科学的な根拠科学的な調査による科学者の正しい判断にまたなければならぬと思います。私どもは九州大学なり農事試験場に委託あるいは研究を命じまして、その結論をできるだけ急いでもらっているわけでございます。これはできるだけ早くはいただきたいと思いますけれども、結論というものはわれわれがいつまでという期限をつけることはできないと思います。私どもは十数年来医学者としてやって参りましたが、科、学研究というものはなかなかできないものでございます。非常にむずかしいのでございます。簡単なように見えましても、果してそれがほんとうにどこに原因があるのか、どのような結果になるのかということは、いろいろな要素がございまして、一がいには結論が出せねいのが常識だと考えております。たとえば日本では原子爆弾とかそういう問題が起りますと、一般の人は何でもすぐ原子力のためだということに持つて参ります。それから雷が鳴ると、これは電気だと一ぺんに片づける、これは非常に危険なことだと思うのであります。果してその現象が原子力に起因するのであるかどうかということは、非常な努力が要ると思うのでありまして、ただ簡単にアミが死んだとかエビが死んだということは、おそらくはホリドールの影響らしいということが考えられましても、ほんとうにそれらしいという結論を出すに、はやはり非常な研究が要ると私は考えております。農林省としては、決して事情を知らないからどうのこうのということではなくて、正しい結論を出すように科学者にお願いしておるわけであります。なぜこういうことを申すかと申しますと、もしホリドールの影響であるならば、国家かどっかで補償することが当然の責任だと思うのであります。単なる援助とか補助ということだけでは済まない問題だと思います。そのような根本的な解決をしてあげたいので、私どもは研究の結果ということに対して非常に真剣になっておるわけでありまして、かりに農民がホリドールの結果であると信じました場合には、当然補償というものを、求さるべきだと思うのであります。単なる援助であるとか補助だけで済まない問題だと思います。そのような責任の点から考えまして、私どもは結論の早く出るのを待ってその上で補償なり何なりの措置を講じたいと考えておるわけであります。とりあえずアミが死んだとかエビが死んだということに対しましては、漁民が困ることでありますから、それに対してはできるだけ処対するように努力しておるわけでありまして、その点だけ十分に御了承願いたいと思います。