高碕達之助の発言 (本会議)

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○国務大臣(高碕達之助君) 物価の安定についての御質問でございます。現在鉄及び非鉄金属は多少値上りをいたしております。これは世界の情勢に左右されておりますが、これにつきましては、日本といたしましては、原料政策を根本的に考究いたしまして、この育成政策を講じております。また、繊維工業につきましては、繊維工業の合理化及び加工繊維の生産等につきまして十分施策を講じまして、繊維製品の値下げを断行しております。一方、食糧につきましては、国内の農業技術の向上、農業多角経営等によりまして生産原価を引き下げると同時に、現在世界的に生産が過剰になっております食糧を輸入することによって、食糧の安定、つまり食糧価格の安定を講じたい、こういうふうに思っております。
 第二の御質問の、五ヵ年計画は財政計画の裏づけがない、こういう御質問でありますが、天然資源を持たない国が自給自足の経済を立てることはできない。従いまして、われわれは、輸出こいうことを中心として計画経済を立ておりますが、この輸出というものか大体外国の景気によって左右されることを考えましたときに、毎年々々財政計画を年度ごとに立てるということは無理がございます。従いまして、五ヵ年間の総ワクをきめて、それに向っていくように、最近の情勢を勘考いたしまして、それに応じて翌年度の予算を組む、これがわれわれの言う五ヵ年計画の計画経済の一端であります。対外債務についての御心配でありまして、賠償、対外債務等、各国の要求をそのままのめば一年に四百億になるではないか、まことにその通りであります。けれども、これは、日本の経済力と日本の財政力とをにらみ合せまして、この支払い期限等は引き延ばすというようないろいろな方法を講じまして、これは財政負担の能力に応じて相手方とも交渉したいという所存であります。(拍手)
    〔国務大臣小林英三君登壇〕

発言情報

speech_id: 102405254X00519560131_012

発言者: 高碕達之助

speaker_id: 34204

日付: 1956-01-31

院: 衆議院

会議名: 本会議