中田吉雄の発言 (地方行政委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○中田吉雄君 この法案の内容については、加瀬委員の方から質問していただくことになっていますが、太田自治庁長官と鈴木次長に、この法案の帰趨によってどういう責任をとられるかという問題について御質問をしておきたいと思うわけであります。
 御案内のように、今回、地方自治法の改正法案が提案されたのは三回目であります。第一回は昭和二十七年に第十三国会に出され、第二回は昨年の六月第二十二国会に出されて、三回目の提案であります。そこで私は、長官とされても、よほどな決意をもってこの法案を今国会に提案されていると思うのであります。例を引いて恐縮ですが、マックス・ウェーバーは、その著の「職業としての政治」というところに、政治家としての三つの要素について言っているわけであります。その一つは、まず見通し、第二番は熱情、第三番目は責任、この三つを言っているわけであります。見通しを立てて情熱を傾ける。これに対して言いますならば、その通過に努力し、そしてその結果によっては責任を負うということが私は大切だと思うわけであります。これは、この法案自体といたしましては、地方自治の根本的な改革ということにはなっておりませんが、しかし、随所に目ざす方向はわかる。地方自治の将来にとってもきわめて重要な法案だと思うのであります。参議院の定例改選をひかえて、参議院は落ちつかない。こういう際にこの法案を出しておられるので、私としては、もし今国会においてこの法案が不首尾になるようなことがあったら、やはり相当の責任をとられるべきではないか、また、そういう考えを持つものであります。
 さらにまた、鈴木次長とされても、一回、二回、三回と出されるからには、この法案の国会通過に対しては、全力を尽されると思うわけであります。三回も国会をもし通らないというようなことがあったら、私は、特に今の官僚機構として、事務当局の最高責任者として、その次長が持つ責任はきわめて重いと思うわけであります。なかなか重要な段階における地方自治の審議に際して、この法案の帰趨によってどういう責任をおとりになるか、この法案の結果いかんによっては重大な責任をとられるか、あるいは鈴木次長とされても、一回、二回通らぬが、全然そういうことについては責任をとられた趣きを感じないが、従来と同じような態度をとってこの委員会に臨まれるのか、まず私は、審議に入るまでに、この法案と取り組まれる太田長官と鈴木次長の所感を伺っておきたいと思うわけであります。

発言情報

speech_id: 102414720X03519560521_012

発言者: 中田吉雄

speaker_id: 23580

日付: 1956-05-21

院: 参議院

会議名: 地方行政委員会