濱田成徳の発言 (逓信委員会)
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○政府委員(濱田成徳君) 放送局の免許は御承知のように三年ごとに変るのであります。この前は昭和二十八年のちょうど今ごろでありました。で、五月三十一日をもって免許が消える。それにつきまして今山田委員の御指摘のごとく、政府は今までに許してあった放送局の免許のあるものを取り消ししていくということもあるのであります。これにつきまして私ども今年の初め以来、この再免許の時期に当りましてこれをいかがすべきかということにつきまして慎重に調査し、いろいろ今後の放送問題につきまして考えをめぐらし、この電波監理行政上最も適切なる措置をとらなければならない、そう考えまして調査して参ったわけでありますが、その結果今回の再免許に当りましては前回のこの基本方針なるものを大体踏襲して、これに若干の修正を加えていくのが最も適当なる措置であろう、そういうような結論に達しましたので、そういう前回の基本方針に基いたこの修正要領によってこれを実施しようと結論を得ました。それに基きまして今回の再免許、割当計画を発表した次第でございます。これにつきまして今までのいきさつを大体お話申しますと、念のためにこの前の基本方針なるものを申し上げますが、これは簡単に申し上げますならば、電波法、放送法の趣旨に基きまして、電波の公平かつ能率的な配分をするために、大いに努力をしなければならないということが第一点。それから第二に、日本放送協会に対しましては第一放送、第二放送、二つの放送網を認めよう、これによって全国あまねく放送を普及せしめるように努力しようというのが第二点。第三は、一般放送事業者、いわゆる民間放送の健全なる育成発達をはかるように努力しよう、そういう三点がこの基本方針でございました。この基本方針をくずさないように、今回もできるだけこの精神に沿うて措置をしようというのが今回の修正要領でございます。
この修正要領につきましては、お手元に書いたものがお配りしてあると思うのでありますが、あらましを申し上げますというと、外来の混信、これは外国からの放送による混信、それから国内の混信、これにはローカルの難聴だとか、あるいはそれも含めまして、そういうものをできるだけ軽減するような措置をはかろう。そのために今回は日本放送協会に対しましては大電力放送を実施するように取り計らう、すなわち札幌、東京、大阪、福岡の各地におきまする放送の電力を百キロワットにしようということをきめました。これによりましていろいろな手当が必要になります。たとえばかように大電力にいたしますというと、そのサービス・エリアの中に入ってしまう中小電力の放送局があるわけでありますけれども、そういうものはやめてしまった方がいいだろうという考えもありますけれども、いろいろな事情を勘案いたしまして、その地方の経済、社会、あるいはいろいろその他の事情を考えまして、これをやめにすることはしない。やはり今回もこの周波数の割当をそのままするのが適当だろうという考えであります。その他この大電力の近接周波数を与える放送局は民間放送局にしないで、なるべくNHKに割り当てた方がいいだろうというふうな、こういうふうな手当、その他先ほど申し上げましたところのNHKの第一放送、第二放送の使命を徹底するようにすること、それから民間放送の育成に力を入れること、そういうことが実現し得るようにいろいろな要領を考えたのでございます。これにつきまして非常に大事なことは、電波の不足でありまして、これにつきましては、駐留軍が使っておりまする電波の返還を先般来非常に熱心に運動をいたしておるのでありますが、この結果、駐留軍から返還された電波が一波、一つの波が返ってきたわけであります。それからNHKと共用しておりました、一緒に使っておった電波が三波ほど返って参りましたので、NHK専用にできたということがございましたし、それから駐留軍が使っておりました周波数の変更、低い周波数でありましたものを高い周波数に変えてもらいたいというような要求を認めてくれました。そういうふうなことがありました。幾らか今回の周波数の割当には足しになったわけでありまして、力になっておるような次第でありまして、そういう条件を作るように当局は努力いたしました。その結果、先般のお目にかけたような具体的な割当決定をいたした次第でございます。いろいろ満足でない点はまだございますけれども、先般の具体計画案ができましたあとで、NHK及び民間放送の代表者にみな集まっていただきまして、打合会を開きまして、各方面の御意見、あるいは当局がもし考えに欠陥があったならば出していただくというふうな打合会を開きまして、十分に御意見を聞きました上におきまして、さらに反省、修正した結果を最後的に電波監理審議会に大臣から諮問をしていただきまして、五月三十一日をもって免許を与えます各放送局の周波数の割当を終了したということが今までの経過でございます。
もし御説明に足りないところがありましたら、また御質問によってお答えいたします。