山田節男の発言 (逓信委員会)

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○山田節男君 今の濱田局長の御説明、大体今までの経過はわかりましたのですが、現在決定した再免許で割り当てられた周波数というものは、これを見ますと、大体今年の十二月一日を期して実施するというように伺うのですが、今説明によると私が申し上げると、ことに一般放送事業に対する監督が少し手ぬるいといっちゃ語弊がありますが、多少寛大に失したのじゃないかということも感ぜられない点もないのですが、しかしこれはあえて指摘しません。ただ郵政省としては民間放送がことしは割合に景気がよかったものですから、スポンサーもある程度まで予想以上についておる。経営的には黒字になっておる。しかし数年前の状況を見ると、全くある県の民間放送のごときは、にっちもさっちも行かない。しかもそういう地方の放送局の資本形態を見ますと、県とか、あるいは市が相当な金を出して開設をしておる。そういう意味では非常に公共性を持った企業になっており、将来を非常に憂えておったのですが、今日はやや全般的に見直しておるということも、これは私はわかるのです。しかしこれが果して永続するかどうかという問題と、もう一つは、この企業体の収入源であるスポンサーという利害関係から考えても、またそのものの放送業の企業体として考えてみても、将来の経営を健全にしないといけないという点から考えましても、やはり今日のように割拠主義的な一般民間放送事業というものは、仕事の性質上やはりネットワークということを政府が相当指導しなければいかぬ、これはおのおの独立した企業体におりまするから、お互いにそういう点においてはなかなかむずかしいだろうということを私十分了察できまするし、放送の本質からいっても、それに公共性を持たす、あるいはスポンサーの目的を効果的ならしめるという意味からみても、私は今日の割拠主義の民間放送というものは、このままで放置しておくということは、国家的に見てもよくない、それから現実に各一般放送事業のプログラムを見ましても、ほとんど中央の一般放送事業のプログラムを録音で再生してこれを使用しておるものがほとんど地方の一般放送事業のプログラムの半分以上を占めておるという実情から見ましても、これは、私はどうしても一般の放送事業に対しては政府がむしろネットワークを作るように監督奨励することがどうしても必要ではないか。そうしていただけばより優秀なプログラムとスポンサーの保護もできる、事業の堅実性も増すという意味から、私は政府がこの際むしろ再免許に際して、これは条件とは申しませんが、そういう方面をもう少し強く主張していただけばけっこうだと思っております。これは今回はそういういきさつでその点はことに等閑視されたとは申しませんが、少し足りなかったのじゃないか。これは今後の課題として郵政省で十分お考え願いたい。
 それからもう一つは、これはしろうと考えですが、工業、ことに産業方面で、たとえば水力発電とか、あるいは製鉄、あるいは運輸機関、あるいは大きな都会におきましてはタクシー、こういったような業者が超短波あるいは極超短波を使うようになっている。これは必然的なことです。ことに大きな重工業におきまして、あるいは建設業等におきまして電波の使用ということは、これはもう非常に私は、数は趨勢上からいってもふえると私は思う。そこで私は郵政省としては将来、現にそういう需要もありまするし、それが将来発展するということになれば、郵政省としては当然いわゆる産業上の、一般産業上における超短波、あるいは極超短波、あるいはそれ以上の短波の行政ということについても考えなければいかぬと思うのですが、これに対する政府当局としての根本的な方針というものがすでにきまっておるのかどうか。もしきまっておれば、きょうは最後の日ですが、われわれ委員に資料として御提出していただきたいと思います。その点について答えていただきたい。

発言情報

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発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1956-06-03

院: 参議院

会議名: 逓信委員会