吉田法晴の発言 (内閣委員会)

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○吉田法晴君 私からちょっと、その点はこれは総理は調査会を作って世論を指導して行くということで、世論については亀田君が質問をし指摘をしましたように、今の憲法がいいという者と、それから改正をすべきだというあなたたちの意見の者とあり、前の方はおととしなり何なりは守るべきだという議論が多かった。多少変って参りましたけれども、政府の動向は変って参りましたけれども、しかし今日憲法を改正すべきだという議論が、今の憲法がいいという守るべきだという者よりも多くなっているという世論はございません。これは認められると思う。従ってその民主憲法なり民主主義を守ろうというならば、憲法を改正すべきという議論も、それを政府の方に、すべて行政府に憲法を改正すべきという調査会を設けるのは、これは民意に反するじゃないか、世論に反するじゃないかと、こういうことを申しました。ところがそのとき総理はいや調査会でも世論をこれから指導していくいわば案も考えておるけれども、行政府で、政府でもって憲法改正の方にだんだん持っていこうと、こういう意図を総理は明らかにされた。これは民主的ではございません。そういう議論を総理はされたこと、よくあなたは聞いておられたと思うのです。そこで永岡君は今の民意をよく率直に反省して改正すべきという議論が半分以上でなければやめるべきじゃないかと、こういう議論でございます。それについてあなたたちは案がないから先にするんだ、案を作っていくのだと、こういうことですが、単に案を作るというだけじゃなくて、調査会でもって世論を指導していこうと、こういうことなんです。そうなりますと、今の世論に従って、憲法を改正すべきという議論をやめるのじゃなくて、調査会を作るというのは、民意に沿わないからやめるというのじゃなくて、少数のとにかく憲法を改正すべきというあなたたちの議論を国民にだんだん、押しつけるとは言いませんけれども、指導していこうと、こういうことであろうと思います。それは憲法を改正すべからざる……民主主義の原則じゃないと思うのですが、その辺はどうですか。

発言情報

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発言者: 吉田法晴

speaker_id: 22988

日付: 1956-05-02

院: 参議院

会議名: 内閣委員会