大石武一の発言 (農林水産委員会)
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○政府委員(大石武一君) 四月の二十九日から五月一日までの凍霜害につきまして、その対策について簡単に御報告申し上げます。
四月の二十九日から五月一日までの発生した凍霜害につきましては、農林省統計調査部の組織におきまして、その実態の把握に努めておるほかに、被害を受けた府県関係各課よりの報告について目下取りまとめ中でございますが、その被害は大体三十数府県に及ぶのでございまして、今日までにその報告が参っておりますのは十数府県でございます。その報告によりますと、きのうあたりまで参りました十四府県分につきましては、すでに百六億八千万円の被害が報告されております。御参考までに申し上げますと、昭和二十八年の凍霜害の被害額は農林省統計調査部の調査の結果によりますと、総額約百億になっておりますので、この報告は約半数以下においてその二十八年度の被害を突破しておるような状態でございます。
なお、被害の発生しました三十日には、蚕糸局長が群馬、埼玉の実態を調査して参りましたが、さらに福島、北関東、東海、東山、近畿地区十一府県に対して、それぞれ本省より関係官を派遣して実態を調査せしめております。
次に、本年の気象台における長期予報により、降霜の被害が予期せられておりましたので、以前よりそれぞれ関係各局、ことに農業改良局、蚕糸局におきましては、都道府県及び関係者に対しまして、その予防方法並びに対策について注意を喚起しておきました。で、改良局におきましては、四月九日に局長通達によりまして、普及組織をあげてその対策を指導いたしましたし、また、蚕糸局におきましては、ラジオ、業界紙及び農林弘報をもって四月一日以来数次にわたり予防法及び善後処置について指導いたしておったわけであります。
次に、樹勢回復用硫安の緊急譲渡でございますが、懐霜害発生当時の樹勢回復用その他の追肥需要に備えまして、保管硫安一万トンを五月末日までに放出するように、五月四日全購連に対して緊急譲渡の指令を行なっております。
今後農林省といたしましては、被害実態の判明次第、おそらく今明日中に統計調査部におきまして全国の調査が判明すると予想しておりますので、関係方面とも十分に協議いたしまして、適切な対策をすみやかに講ずる方針でございますが、さしあたり系統金融機関の利用による融資措置を円滑に実施するよう、農林中央金庫当局と打ち合せをいたしまして、その他諸般の措置につきまして目下検討中であります。
以上、まことに簡単でございますが御報告申し上げます。