池田宇右衞門の発言 (農林水産委員会)
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○池田宇右衞門君 ただいま政務次官から、二十九日、三十日の被害は福島より九州にわたる三十数県にわたって、かつてない大災害を生じておるという報告に接したのであります。しかも、予防方法といたしましては、大よそ寒風が襲うというように各県に通報になっていたにかかわらず、時ならぬ寒風の襲うところとなって大凍霜害に相なったと、かような報告でございます。私ども調査いたしましたところにおきましても、農林省蚕糸局長、ほか各位が各県に出張いたしまして、実情を調査したと、同じそこにはそれぞれ行っておるでございましょうが、まずもって桑園、果樹園、野菜、麦、水苗しろ等に与えた被害は、農林省のただいまの報告でも百六億円以上というのでございまして、おそらく桑園だけでも七万町歩、繭減収の予想は三百三十四万貫、金額にして約八十億円以上の収入減を来たしておるというふうに聞いておるのでございます。かような大被害はかつてなく、養蚕、生糸あるいはその他の農産物の輸出上において非常な挫折を引き起すような状況にも立ち至っておるのでございます。ことに、不慮の大災害地におけるところの農家のこうむりたる精神的、経済的の打撃は全く筆舌に尽しがたく、このまま放置せんか、せっかくの増産意欲をそぎ、農作物確保の挫折を引き起すような状態が地方に生ずると言わざるを得ないのでございます。ことに、地方におけるところの府県、市町村は、この農家の収入減によりまして、相当納税上に対しましても、これまた地方財政における大きな欠陥を生ずるという結果を見なければならないと思います。これらに対しまして、直ちに政府当局といたしましては、回復の道を講じなければならないと思うのでございまして、ただいま政務次官のお話によれば、農林中央金庫と相談をいたしまして、それぞれ融資の道の門戸を開いたという説明でありました。私は、次に一つずつ質問するからお答えを願いたいと思います。
被害桑園に対しては、回復用速効肥料を無償交付する決意があるかどうか、これをまず政務次官並びに蚕糸局長にお尋ねします。