鳩山一郎の発言 (本会議)

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○国務大臣(鳩山一郎君) 廣瀬君の御質疑に対して答弁をいたします。非常にたくさんの質問でありましたから少し抜かすことがあるかもしれませんが、そうしたら、再質問をお願いいたします。
 第一の御質問は、自衛隊についての性格についてであったと思います。自衛隊が侵略を目的とするのではなく、自衛のためだということは当然なことであるが、その自衛軍の性格というものは、どういうようにするつもりなのかというような御質疑であったと思います。むろん私も廣瀬君と同じように、自衛隊を作りまして、それを侵略に使用するというような考え方は毛頭持っておりません。ただ、その自衛軍の性格、これを国民の軍として、軍令も軍政も、国会と、その監督のもとにある内閣とにおいて行う、国会と内閣とが軍を完全に制御する主体、そういうようなやり方でいけば安全だというようなお考え方であったと聞いたのでありますが、全く同感であります。ただし、これらのことは、どういうように書くかという書き方などについては、憲法調査会において万遺憾なきを期すべきものだと思いますから、今日ここで私は、どういうような書き方をすればいいという点までお答えをするわけには参りません。
 第三に、民主主義、人権の尊重は、改正の意はもちろんないが、基本的人権の中には、尊重すべきものはもちろんあるけれども、しかしながら、それは乱用せらるる危険があるというように、私は聞いたのでありますが、そういうような点につきましては、これは憲法の書き方なのでありまして、これは憲法調査会において詳細に検討して、御返事をしなければならないと思いまして、ここでにわかに御返事はできません。
 次に、天皇の資格についてのお話がありました。国の代表について明確を欠くことがあるから、して、天皇を元首とするがいいというような御意見がありました。これについても非常な重大な問題でありまして、憲法調査会において慎重に審議をしてもらう以外に道はないと考えます。
 家族制度についてのお話がございました。家族制度の個人をも尊重する、あるいは男女の、両性の平等を主張するというようなことは当然であるけれども、この男女の平等は当然で、個人の尊厳も尊重する。だが何かそこで、どこかに訂正する必要があるのではないかというようなお話であったのですが、私ちょっと聞き違えたかもしれません。ただし家族制度の改正については、詳細に憲法調査会において審議をして決定をする以外にはないと思います。
 最後に、参議院制度に対する御意見がございましたが、これもまた非常な重大な問題でございまして、にわかに御返事はできないのであり、これはやはり憲法調査会において慎重な審議を待つよりしかたがないと思います。
 以上、御答弁いたします。
  〔廣瀬久忠君発言の許可を求む〕

発言情報

speech_id: 102415254X01219560220_014

発言者: 鳩山一郎

speaker_id: 28307

日付: 1956-02-20

院: 参議院

会議名: 本会議