羽生三七の発言 (予算委員会)

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○羽生三七君 昭和三十一年度一般会計予算並びにこの関係法案を審議するに当りまして、本来なら予算全般にわたっていろいろ承わりたいことがあるのでありますが、私は、本日は主として外交問題について総理の所見をお尋ねいたしたいのであります。
 というのは、総理も御承知のように、第一次鳩山内閣が成立した当時のいきさつを顧みますると、民主党が比較多数ではあっても、第一党になったのは、何といってもソ連、中国等の国交未回復国家との戦争状態の終結とその国交回復ということが主要なる目的であったと思うのであります。このアピールは確かにききました。そうしてある程度社会党の票まで食って、そうして第一次鳩山内閣が成立したと考えるのであります。鳩山総理はその後、社会保障の問題、その後というよりも、その当時、社会保障の問題とあるいは住宅政策の問題、あるいはその他内政問題について幾つかの公約をされております。しかしその公約の中心は、何といいましても日ソ交渉であったことは先にも述べた通りであります。これは間違いのない事実であります。また昨年鳩山総理は、日ソ交渉と保守合同問題との関連を私がお尋ねした際に、どんなことをしてもこの問題は、つまり日ソ交渉はなし遂げたいと答えられたのであります。このようにして日ソ交渉は昨年の六月ロンドンで会議が開かれたわけでありますが、交渉が開始されてからずいぶん長いことになります。そこで政府はほんとうに交渉を妥結させる熱意を持っておるのかどうか。もちろん私は、政府が本気でやっておると思うし、鳩山総理の熱意を疑うわけではありませんが、とにかくあまり長くなりすぎる。私が昨年お尋ねしたのは七月二十六日でありますから、ちょうどきょう私がここでお尋ねすると満七カ月目である。であるからこういう問題に、つまり交渉のさなかに、今現に交渉がマリクさんのソ連帰国で若干中絶状態になっておりますが、大まかに言って交渉が継続中に立ち入った質問をするのはどうかと思いますけれども、しかし野党の者が七カ月目でこの問題に触れるということは、必ずしも私は当を失したことではないと思う。この際この辺で一つ、外交交渉の過程に立ち入った内容的なものは別といたしまして、総理は今この段階をどういうように理解されておるのか。そんな事務的な外務省関係でなしに、総理としてどういうような御判断をなさっておるか、その辺のところをまず最初にお尋ねいたします。

発言情報

speech_id: 102415261X00919560229_005

発言者: 羽生三七

speaker_id: 21186

日付: 1956-02-29

院: 参議院

会議名: 予算委員会