羽生三七の発言 (予算委員会)

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○羽生三七君 実は総理のからだですね。弱々しいからだを見ていると、あんまりしつこく質問をするのは実は私もいやになるのです。しかし政治家としての良心は、もっと問題を明確にしなければいかぬということを私に命じますから、はなはだ総理は不愉快でありましょうが、なお私はこの問題をもっと重ねてお尋ねをいたします。
 先にも私が申しましたように民主党が第一党となって、第一次鳩山内閣が成立してからの総理の実績を見て参りますというと、これはいささか言葉が過ぎるかもしれませんけれども、率直にいって、予算編成など人まかせで、それは確かに若干電話のお打ち合せくらいはあったでしょうけれども、ほとんど予算編成は人まかせである。しかも強力な民生安定を提唱されたのです、あのときは。しかしその当時の五カ年計画に比較して、第一回の総選挙、つまり民主党が発足するときの総選挙の五カ年計画に比較して、今年度予算は、防衛費の増加を特徴づけるだけで、民生費はことごとく頭打ちをしておるのです。健康保険など逆に国民の負担を加重させておる。しかも一方では国民の多数が必ずしも欲しない憲法改正を考えたり、再軍備の増強を計画したり、さらに、それを達成させるために、全く無謀というほかのない小選挙区制を強行しようとされておる。また総評の春季闘争なんかについては、総理は社会党の鈴木委員長との会談さえ断わられておる。鳩山総理に国民が期待しておったものは、前吉田内閣の権力政治とアメリカ一辺倒の外交を、鳩山総理ならば、鳩山氏ならば是正するかもしれない。そういう漠然たる期待であったのであります。しかもこの国民の期待の中の最大のものが国交回復問題だった。つまり日ソ交渉だった。だからほんとうに日ソ交渉をまとめようとする熱意があれば、私は道はおのずからあると思う。それは一月二十六日の総理の記者会見の際における考え方も、これは私はりっぱな一つの方針だと思う。あなたはあとで重光外相との食い違いを究明されて、これを取り消されましたが、取り消される必要はない。あれはりっぱな、あなたの一つの見識であります。われわれ社会党も、さきにこの委員会で同僚曽祢君が述べたように、交渉の方式については別個の考え方を持っておる。しかし、私は今それは申し上げません。問題は鳩山総理が総理大臣の地位につく場合の最大の公約が中ソ等との国交回復であったのですから、もしこれが実現しなかった場合、これは重大な公約違反であります。その場合、総理大臣は政治的責任をおとりになりますか、いかがでありますか。

発言情報

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発言者: 羽生三七

speaker_id: 21186

日付: 1956-02-29

院: 参議院

会議名: 予算委員会