羽生三七の発言 (予算委員会)

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○羽生三七君 日ソ交渉が不成功に終った場合には政治的責任をとられることが明かになりましたが、しかし私は首相が政治的責任をとることを目的に発言をしておるのではない。われわれは正しい交渉の成立を期待しておる。はなはだ何といいますか、失礼な言い分かもしれませんけれども、鳩山首相から日ソ交渉を引いたら、この公約実現を引いたら何が残るか。これは非常に失礼な言い分ですが、これは私のいつわらざる感想でもあれば、同時に国民大衆の大多数も同じことを考えておると思う。(「その通り」と呼ぶ者あり)先に申しましたように、日ソ交渉と総裁の問題とは相当深い関連性を持っておるように思います。まあ立場が違いますから、こんなことを言うのもどうかと思いますが、単にあなたが総裁になることだけにどれだけの意味があるか。何もなすことなく何カ月初代総裁の地位についてどれだけ意味があるか。それも一つの人生の生き方かもしれない。しかしあなたは現に総理大臣なのです。現職の総理大臣なのです。だから自分の所信を貫くに一番いい立場にある。やろうと思えば何でもできる。もしあなたが総理大臣の地位にあるうちに歴史的な業績を残すとすれば、私はこの日ソ交渉を成立させることだと思う。総理は多年の念願がかなって吉田前首相に取ってかわった。そしてまたさきにあなたと初代総裁の地位を争う立場にあった緒方竹虎氏を失ったのであります。あなたはあなたを取り巻く人たちの言うことさえ聞いていれば初代総裁はまず間違いない。しかし私はあなたが真に責任を自覚する政治家でおありになるならば、この公約を果す道をお選びになることを希望いたしておきます。また交渉がデッド・ロックに乗り上げた場合には、最初から総理がよく言われた、戦後十年たってまだ日ソ間に戦争状態が続くということは好ましくないという、従ってそれゆえにこそ日ソ交渉をやるんだと言われたあなたの希望もだめになる。あなたは現職総理大臣中に、今申し上げたような、党内のバランスの上にのみあぐらをかかぬように、積極的にこの交渉成立のために努力されるかどうか、重ねてこの問題をもう一度お尋ねしておきます。

発言情報

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発言者: 羽生三七

speaker_id: 21186

日付: 1956-02-29

院: 参議院

会議名: 予算委員会