田中利勝の発言 (商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会)

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○田中(利)小委員 僕はどうも政府の鉱業政策というものに満足していないものでありますが、これは私の主観に属する問題でありますが、少くも私は、鉱山局長は徳川時代の鉱業政策の権威者であった大久保石見守長安のような情熱をもって日本の鉱業政策を推進してもらいたいと思うのであります。御承知だと思いますけれども、今の日本の鉱山のそれぞれの山というものは、かつて徳川時代から大久保石見守長安が目をかけたようなものが、今日依然として命脈を保っている。われわれは、今日近代科学、技術の進歩したときに、この大きな政治力をもってやるならば、鉱業政策がこんなようなみじめな政策として置かれるはずはないと思うのであります。私は徳川幕府の鉱業政策を少しは知っておるのでありますが、ご承知の通り、徳川幕府が参勤交代制をとってからというものは、いわゆる貨幣制度として金銀銭の鋳造を行うと同時に、日本の全部の鉱山を検見した。こういうふうな背景をもって当時徳川家康は山法五十三カ条を制定して、いわゆる山の憲法といわれるものを制定して、そうして諸大名の城下であろうとも、鉱脈があるならば試掘して苦しからずというふうにして鉱業政策を強力に推し進めてきた、こういう歴史も知っておるのであります。今日日本の地下資源、石油にいたしましても、あるいは石炭鉱業にいたしましても、それぞれ政策が強力に推し進められておるときに、ひとり金属鉱山のみが何かしら政策の外に置かれておるということははなはだ私どもとして遺憾であると思うのでありますが、先ほど樋口参考人からも陳述がありましたように、鉱床保全制度、こういう問題も強力に政府部内において取り上げていただいて実現しなければならないと思うのであります。この問題は今どういうふうな取扱いをされておるか、その点もお聞かせ願いたい。

発言情報

speech_id: 102504514X00119561203_012

発言者: 田中利勝

speaker_id: 26685

日付: 1956-12-03

院: 衆議院

会議名: 商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会