宮澤胤勇の発言 (運輸委員会)

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○宮澤国務大臣 このたびの第五北川丸の事件につきましては、遭難者の方々またその御家族その他に対してまことにお気の毒にたえないところでありまして、この事件が社会的に見ても、また事件そのものから見ましても、かくのごときことが生じまするに至る責任はもとより、その他諸般の事情からいたしましても、今後再びかくのごときことが起らないよう、いろいろな手配をしなければならないと思いますし、また善後処置につきましてもいろいろ間然するところのないような処置をしなければならないと思うのであります。当委員会における打合会たおきましても、すでに定員の問題あるいは保険の問題その他警備の問題等につきましても、それぞれ御意見があったのでありまして、もとよりそれらは重要な問題でありますけれども、このたびのこのできごとに対する実情を見ますと、何としても予想外の非常に多数の定員外の人を乗せたということ、またそれをやむを得ず乗せたといたしましても、そのような場合に対する船主側その他乗組員の注意をもう少し十分にしてもらいたかったというようなことを深く感じておるようなわけでありまして、政府といたしましては、春の旅行シーズンに当っては、それぞれ間然するところのないような注意、手配は一応いたしておったのでありますが、その間においてことにこの航路等につきましては、海上保安庁の巡視船がこれを特に注意して歩いた。追っかけて調べて注意するというようなことまでしておったのですけれども、ちょうど巡視船が行ったときにはこの船が出たあとであったというような事柄から、それも直接に注意ができなかった。この春以来一般的の船主に対する警告、ラジオその他を通じまして、あらゆる方法をもってこういう事件の起らないように処置はいたしておりまするけれども、それが行き届かない。しかもこのように多数乗り込んだときに、たまたま十六才の少年がそのかじをとっておったというようなことで、それから起ったことでありまして、この難にあわれた関係各位に対しても、私ども衷心からお気の毒にたえないのでありまするが、しかし今後再びこのようなことの起らないように万全の処置をとりたいと、それぞれ手配と立案とをいたしておるようなわけでございます。

発言情報

speech_id: 102603830X02319570416_003

発言者: 宮澤胤勇

speaker_id: 2886

日付: 1957-04-16

院: 衆議院

会議名: 運輸委員会