1957-06-10
衆議院
佐々木良作
商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会
佐々木良作の発言 (商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会)
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○佐々木(良)小委員 政策的に言うべきではないのですけれども、中共炭に完全なスポット買いすれば高くなるのは当りまえの話です。向うが話をしているのはそうでなくて、ちゃんと計画通り百万トンでも五十万トンでも言いきえすればそれを年度計画に織り込むといっておる。それからこの前の百二十シリングか何ぼかのやつもそういう話なら話が違ったからといって、また何か考えているというふうでもありますし、買うまいと思えば、私は何ぼでもつり上げるように向うにきかさま向きに返答させる措置は可能だろうと思います。本気になってこれがどうしても足らないということで買おうという方針をあらかじめ立てて、そしてその方針に基いて安く買おうとすれば私は可能だと思う。私はこの前行って交渉してきたから向うの事情はよくわかります。そうして、今私心配しておるのは、この前の原料炭の話でなくて、その後五、六十万トンの電力用炭の交渉が進められておるという話を聞いておったのですけれども、進められておってもそれは二しれでいいのですが、その話が全然外炭の話と別になっておるのか、つまりこれまでの百万トンの中か外か、その辺を聞きたかったのです。しかしそれは工合が悪い事情があるならばそれはけっこうです。問題は、今の一般の燃料炭の問題はそういうふうにこの前の百二十シリングの問題と同じ形でして同時に下期にしわ寄せして完全なスポットで買おうと思ったらこれはいけませんよ。それは当りまえの話だから。従って私ども心配しておるのは、石炭の見通しは豊渇水によ’、て相当動きはするけれども、豊渇水によって本格的に動く率は非常に減ってきておるのです。従って、エネルギi対策、燃料対策の中の電力対策を具体化して安定させようとするならば、今石炭の問題というのはもうはっきりきまっておる、そしてその通りに実施しつつある段階でないと工合が悪いと思う。下期の出炭が予定通りにいきそうでありますからこれは幸いだと思いますけれども、出炭が予定通りいったからといって私は必ずしも楽観を許されないだろうと思いますから、今の中共炭の問題は、これは別のときにまた聞こうと思いますが、ことしの問題としてもう少し深刻に考えて具体化された方がよいのじゃなかろうかと思います。
それから岩武さんの方にお聞きしますが、岩武さんの方では、重油対策は今の電力計画の方には別に差しきわりがないようになっておるかどうかということと、それから石炭の炭価と重油の値段、分量が今の電気料金の値上げの問題には直接には関係がなきそうなんですが、次にきっと来るだろうと評判されておる、近くの関西だとか関東だとか。従って、国鉄運賃の値上りということからして、私ども外へ回ったらわあわあ演説しなければならぬことになっておるのですが、その辺が現実に響きつつあるからちっとは心配して考えておるかどうか、もうちょっとお聞きしたいと思います。資金の問題は今のところ岩武さんのお話によると、資金は窮屈にはなりそうではあるが開発規模自身を変更する意図はないというお話であって、それならば一応けっこうだと思います。開発する規模を変更するつもりはないということでありますから、従ってその開発をやるためにはまあ少しぐらい電気会社その他を苦しめても、苦しめたあげくは何とか資金のめんどうを見てやらなければならぬことになるだろうと思いますから、ただ問題はたった四月、五月、六月でありますけれども、この三カ月の間に最初の計画とそれから資金が違い過ぎていわせぬか、先ほどお話がありましたように一番中心が開銀と社債と長期債券発行銀行からの長期借り入れでしょう。これは予定を見ましても、旅行でけさ戻ってきたので新聞面だけですからうろ覚えと一緒になっておりますからあまりよくわかりませんけれども、社債の問題は先ほど言われましたように、多分月五、六十億出そうという話だったものが、五月には五十億を割り、しかもその五十億の中で証券会社の引き受けが相当ふえておって従って六月から七月向けに消化はますます困難になってきつつあるのじゃなかろうか。だから六月の二十二億という予定も本来の予定からするとえらい下り方で、これは六、七十億、七十億くらいの見当のはずですが、それが二十二億ということは私は初めて聞いたのですが、二十二億ということは、その予定自身が初めから仕方がないから落ちてしまった予定ではなかろうか。二十二億程度だとすると、おそらくそのうちの半分程度は借りかえ分じゃありませんか。そうすると純粋分は十億くらいになってしまって、この社債計画というのは上半期でいかなくて、第一期で非常に大きな計画のそごを来たしつつあるのではないかと心配するわけです。それから同じ意味で債券発行銀行からの借り入れのやつも、多分四−六で百億見当は借りようということだったのじゃなかったですか。百億見当借りようということだったのですが、おそらく四、五月ごろで四十億か五十億くらいではないかと思いますけれども、そうすると六月に六十億も借りるということはとても不可能なのですね。おそらく債券発行銀行からの借り入れの四−六の予定の百億分が、半分くらいしか借りられないのじゃなかろうかという気がしますけれども、最近の買オペをさかさまに売り戻し計画を大蔵省で検討中だとなれば、ますます困難になってくるわけです。従ってこの問題も、私は非常に深刻に六月以降なってくると思います。それから開銀の方も、今岩武さんのお話ですけれども、上期で百五億か百十億ではなかったかと思います。百五億か百十億の中で、四一六の上期でおそらく二百億見当だと思う。全部で二百四十億見当のうち・二百億見当を上期で出してしまう、それで足らぬ分はあとから考えようというお話だったと思う。池田さんともだいぶ打合せがしてあるからということだった。その二百億の上期のうちで、四−六でいくのが相当百億を越した分でなければならぬのが、今お話がありましたように四月、五月でもって七十億前後じゃないですか。そんなものだとするならば、六月と七月とを合せて伝えられるところによりますと三十億見当、合せて三十億見当というと、これは上期中で予定の半分です。そうすると社債にしましても、それから債券銀行からの借り入れにしましても、今の開銀の融資にしましても、最初年初で考えておった金の、少し大きく言えば大体半分くらいで、ことしから上期にいかぬようになる。それでもって開発計画の変更をきせぬといったって、繰り延べもしない予定だったといったって、私は相当無理になると思いますけれども、あとになってだめだったと言わぬように念を押しておきたいのですが、大丈夫ですか。去年の春、二、三月ごろ長期計画で五カ年計画云々と言うておいて、そうして秋に同じく商工委員会で長期計画に変更があるからというので私も招集をかけられた。来てみたらうれしい変更だからいいじゃないかということで、二月の計画を五割も七割もふやす計画になっておった。うれしい計画だからいいようなものの、今度は悲しい計画で五割も七割も減るということになると大へんなことになる。これは計画という意味じゃなくて、何というか、岩武さん御承知のように今の総理大臣はちっと違うかもしれぬけれども、大臣の今の考え方は計画経済ということはきらいだし需要を追っかけていくという考えしかない、対症療法であわせていくような考えです。しかし岩武さん御承知のように電力計画はその計画と違って、完全な計画になっておる。少くも三年先の発電所を作る計画で今投資をしているわけですから、それが時々刻々の一年のうちに三回もふくらんだり縮んだりするような計画でこうなったら、その経済価値といい、それはもったいなくてしようがない話だ。その辺は頭のいい皆さんだからよく御承知だと思うのだが、念を押しておきますけれども、ほんとうに計画を変更せずにいけるものかどうか、いくつもりならそれでもいいけれども、非常に心配なんですが、力丈夫ですか。