岩武照彦の発言 (商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会)

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○岩武説明員 先ほど申しましたように、実は金融の情勢というのは御承知のように非常に刻々変りますので、年度末になって、実はと言って頭をかくことになると申しわけない次第でありますが、ただ財政投融資の方は、これは内閣の考え方もありましょうから、実は先ほど申しましたのはわれわれ事務当局は内閣の方からこれを変更するとか、繰り延べるとかいうようなことの指示を受けておらぬ、こういうことを申し上げたわけであります。従って在来大蔵、通産両大臣がいろいろおっしゃったことも変らぬだろうと事務当局は推測しておる次第でございます。その辺のところはどうもかなり上のレベルの政策にもなりますので、われわれが一人で力んでも仕方ないことでありますからあまり大きなことは申し上げませんが、ただ開銀につきましては、現在までのところは、上半期に幾ら出すという計画ははっきり実はきめておりませんので、これを特に延ばすということは考えておりません。また延ばすと幾らになるかという見当もつきませんが、在来申し上げましたように過半数を上半期に出すということは、そのつもりで現在もやっております。その他の資金源につきましては今御指摘のようなことがございますので、かえって申しますればあまり主管局長が一人でいばってみても始まらないことかもしれませんが、ただ私の考え方を申し上げますれば、御指摘のように電力に限らず、長期のエネルギー投資というような問題は普通の製造工業投資と違いますから、景気不景気という政策にかかわらずにコンスタントなピッチの統制が要るだろう、こういうふうに考えております。そういうふうなことでやって参りたいと思っております。そのテンポ、内容あるいは進み方等は、これをいろいろ具体的な場合にどうするかという問題は一々検討しなければいかぬと思いますが、目下の段階では、そうあわてて計画を繰り延べるとか、縮少するというようなことを考える段階ではないと思っております。
 それから燃料価格の問題が電力料金に響きはしないかという御質問であります。これはごもっともな御質問でございます。われわれも非常にその点を心配しております。御承知のように今年度の石炭価格を五百五十円上げるということで妥結いたしました結果、大体本州中央部の火力発電の会社の入着値段がカロリー当り約十銭近く上ることになりました。大体昨年度の実績に比べて十銭弱というふうに御了承願いたいと思います。そういたしますと現在の新鋭火力の熱効率から見ましても、山元の発電原価で三十銭ないし三十五銭は少くとも響くと思っております。それだけ割高になるということであります。せっかく新鋭火力を入れまして、熱効率を上げて発電原価を下げようというのが、燃料価格の上昇で相殺されるという、はなはだ遺憾な結果になるかと思っております。ただ料金の方の問題でございますが、これは御承知のように各社いろいろ需用構造も違っておりますし、また原価の構造も違っておりますから、すぐ今年度のうちに、一般的な料金改訂を行うということにはならぬではないだろうかと思っております。と申しますのは、二十九年の料金改訂後、原価増の原因がいろいろ出ておりますが、これを内部経理の合理化等で吸収し、あるいは出水率の上昇に恵まれまして何とか処理して参ってきた次第であります。かりに相当経理の苦しいと思われる会社でも、今年度内にどうしても上げねばやっていけないというふうな事情が生ずる会社はないではないかと思っております。それは経営者の方はいろいろ値上げを希望せられるでございましょうが、少くとも当局者としては料金値上げの申請を受け取るわけには参らぬのではないかと思っております。これはあまり口はばったい申し方をしてもなんでございますが、来年の三月までは何とか現行料金のべースでやって参りたいと思っておりますが、特殊の事情は別でありますが、たいてい大丈夫だろうと思います。

発言情報

speech_id: 102604514X00119570610_018

発言者: 岩武照彦

speaker_id: 26996

日付: 1957-06-10

院: 衆議院

会議名: 商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会