森誓夫の発言 (商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○森説明員 セレベスのニッケル問題についていきさつを概要御説明申し上げます。現在日本のニッケル鉱石の需給は非常に逼迫いたしているわけであます。幾らでもニッケル鉱石を海外から持ってきたいということは、政府のみならず関係企業者も熱望いたしております。しかし現在のところニュー・カレドニアから持ってくることができるだけでありまして、われわれとしてはそれ以外の地域からも鉱石を持ってきてこの特殊の一地域だけに依存している危い状態を早く脱却いたしたいと冠願いたしております。ところでそこへ話の持ち上ったのがセレベスのニッケル鉱石であります。これは戦争中日本の鉱山会社が向うで事業の管理を委託されてやっておりまして、相当地質条件もわかっているわけであります。一口に言うときわめて有望な地域でございます。そこで日本の企業者としても早くその鉱石を持ってくるように話をきめたいと昨年来努力をいたしておるのでありますが、この話が急激に進展しない一番大きい理由は、話しの相手方がはっきりしてないということであります。その鉱山の権利を持っていると自称する者が昨年日本に参りましていろいろな業者と話し合いをしたが、いろいろ調べますと、別に本来の法規上正しい鉱業権者がいるということがわかっておるのでありますが、その二人の権者のどれを相手にしていいのかということが一つの大きい問題でございます。現にもう一人の権者も最近日本に参りまして私も会っていろいろ話を聞きましたが、これはオランダの会社であります。戦後のインドネシアにおいてオランダの会社の鉱業権が一体どういう扱いになるのかというインドネシア政府の方針がまだ明確でない。その点に一番の問題があるわけであります。一方最近向うではいろいろな内乱と申しますか、治安上非常に憂慮すべき状態が発生しておりますが、そのためわが方としては至急に調査団を出したいのでありますが、それが現在その情勢の推移を見なければいけないという状態になっております。そんなわけで、相手方の事情が、こちらがすぐに進んでいくのには都合が、条件がまだ熟していないという状態にあります。他方われわれとしましては、こういう非常に貴重な資源でございまするので、日本のニッケル・メーカーがここに争っていったのでは非常に高い、不利な条件でニッケルの買付をするおそれがあるというので、実はニッケル精練業者六社が一団となってこの問題を処理するというように行政指導をいたしまして、現在日本のニッケル業者は一体となって先方と交渉するという態勢を整えるに至ったのでございます。そして今後の問題としましては、治安の落ちつき次第、至急調査団を派遣しようということになっておるわけでございまして、われわれとしてもこの問題の推進には相当あっせんをいたし、また指導もいたしたつもりでございますが、今後とも早くこの問題が円満に解決するように努力をしていきたいというふうに考えております。

発言情報

speech_id: 102604514X00219570611_013

発言者: 森誓夫

speaker_id: 19417

日付: 1957-06-11

院: 衆議院

会議名: 商工委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会