宇田耕一の発言 (本会議)
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○国務大臣(宇田耕一君) 八木議員の、完全雇用の具体策ないし完全雇用に関する計画を示せとの御質問にお答え申し上げます。
今後十年間は生産年令人口は増加の傾向をたどると、こう見ております。従って、雇用機会の増大をはかっていかなければなりませんが、これがためには長期にわたって均衡のとれた経済拡大を持続させる必要がある、こういうことであります。それで、この経済規模の拡大によって年々の新しい労働力を吸収していくといいますことは、もちろん、所得水準の上昇とも相待ちまして、雇用関係の好転を積極的にはからなくてはなりませんが、この三十二年度の国民の所得は約八兆二千億という計算でありまして、三十一年度に比べて七分五厘の伸びと見ております。また、国民の総生産は、三十二年度におきましては九兆八千五百億でありまして、昨年に比べて七分六厘の伸びという計算を持っております。従って、これによりまして七分五厘を持続して参ります場合には、十年を経て初めて所期の目的の完全雇用をわれわれの思想の立場においても達成し得る、こういう考えになります。そうして、経済自立五カ年計画を一昨年立てましたけれども、それは国民所得の伸びを五%と見ておりましたので、現在の日本の経済の拡大の伸び率には少し少い感じがありますので、計算を正しくいたしました結果、ただいまその改訂に着手いたしております。基本線は、七分五厘の国民生産の伸び、国民所得の伸びを中心として、そして労働力人口の質的変化をはからなくてはならないような経済規模を考えなくてはなりませんので、その線に沿って新たな五カ年計画を立てて、完全雇用の基本線の解決に入りたいと考えております。(拍手)
〔国務大臣井出一太郎君登壇〕