中川融の発言 (農林水産委員会)

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○説明員(中川融君) 日韓間の問題、主として李ラインをめぐりまして、日本の漁夫が抑留されておりますが、この八百名以上にすでになっております漁夫の方をできるだけ早期に日本に帰国するようにして差し上げたい、この問題につきまして、御指摘のように、交渉がすでに一年以上も続いておりまして、いまだに解決しないのははなはだ申しわけないと思っておるのでございます。
 これは、御承知のように、先方の交渉当事者がかわったというような事情もありまして、ちょっとおくれたのでございますが、その後新しい金大使が見えまして以来、岸総理ともすでに三回ほど会っておられます。なお、岸総理が東南アジアを旅行しておられる間には、石井外相代理及び大野事務次官、また外務省の事務当局と先方との話し合いが、引き続いて行われていたのであります。その前に、金公使と事務当局で話しておりましたところをそのまま引き継ぎまして、新しい大使との間に話が継続しておるのでございます。問題がまだ解決し双方の意見が合わない点が二つほどあるのでありますが、この点につきましては鋭意折衝いたしましておる結果といたしまして、若干向う側の態度も変ってきた面もあるのであります。
 昨日、岸総理が金大使と会われたのでございます。これは趣旨は、金大使が最近本国に帰っておりましたのが、一昨日帰って参りました関係上、そのあいさつということで昨日会われたのでありますが、その際の会談の模様といたしましては、双方から従来の経緯、これは数年間にわたる従来の経緯に必ずしもこだわることなく、友好裏にこの漁夫の問題を早く解決しようじゃないかということについては、再び意見の一致を見たのでありますが、結局具体的な文書の案の整理という問題につきましては、さらに外務事務当局と先方の代表部との間に事務的な話を続けるということになったのであります。事務的な話は昨日もいたしましたし、さらに来週月曜日にも引き続きするということになっております。できるだけ、総理が渡米されるまでに、本問題について目鼻をつけたいという気持で、努力しておるのでございます。先方との関係もありますので、はっきりした目測はいまだつけられないのは遺憾でありますが、そういう方向でできるだけの努力をしておるということを、御承知願いたいと思います。

発言情報

speech_id: 102615007X00319570608_003

発言者: 中川融

speaker_id: 552

日付: 1957-06-08

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会