吉田法晴の発言 (予算委員会)
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○吉田法晴君 岸総理は、これは前に民主党の幹事長あるいは自民党の幹事長として二回の総選挙をやっておられます。幹事長が主として資金を集めるということでありますから、あの二回の選挙に使われました多額の金というものはこれは幹事長として岸さんがお集めになったのだろうと思うのであります。しかし、たくさんの金を使われたにもかかわらず、選挙の成績は考えられたほど民主党あるいは自民党で考えられたほど成績は芳ばしくなかった。その大きな原因は先ほども論議されましたけれども、私は憲法改正を打ち出し、あるいはそのための小選挙区制を打ち出されたことに対する国民の批判、憲法を改正すべきではない、社会党にやらせるかどうかということは、これはあの票には出ておりませんけれども、少くとも憲法を改正すべきでないという国民の意思ははっきりいたしておりますが、その国民の意思が選挙に現われた結果が考えられたような自民党の成果が得られなかった原因だと思うのであります。
それから総裁選挙に当っても、巷間伝えられるところでは何億という金が使われたと言われております。その金の額は私ども知るよしもございませんけれども、当時連日連夜料理屋、待合が繁盛をしたということはこれは間違いがない事実だと思います。しかも岸氏は総裁選挙に七票の差ではありますけれども敗れた。その理由は何だと考えられておりますか。(笑声)これは笑いごとではございません。当時これは自民党の中の空気等もほかからでございますが若干聞いて参りましたけれども、大東亜戦争勃発の際の詔書に署名をした責任者である、あるいは戦犯容疑者であったということが大きなこれは党内でも問題になった。
〔理事左藤義詮君退席、委員長着席〕
それから人として官僚出身であるということ、あるいは河野・岸と言われて参りましたが、河野幹事長ができるのではないか、そういう点に対する反発もこれはあったということを私ども承知をしております。いずれにいたしましてもたくさんの金を使われたけれども、総裁選挙には敗れた。この過去における岸さんの失敗についての真の反省が私はあるべきだと思うのでありますが、その後総理、総裁になられたのでございますけれども、私は過去の失敗に対するこの責任のあるりっぱな反省が今後あなたが総裁として、あるいは総理としてりっぱに勤められるかどうかということのこれはキイ・ポイントになると思います。その点についてどのように真剣に反省をされたか一つ承わりたい。