中田吉雄の発言 (予算委員会)

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○中田吉雄君 ただいま議題となりました昭和三十二年度補正予算につきまして、わが党といたしましては、小林、湯山、中田等三人が質疑することとなりまして、私は、主として外交、防衛等、この予算を取り巻く包括的な問題に関して御質問を申し上げたいと思うわけであります。
 まず第一に、岸内閣の外交政策の基調に関してでございます。この点につきましては、臨時総理大臣とし、また外務大臣とされ、外交方針に対する施政演説も拝聴し、わが党の羽生、曾祢両氏あるいは衆議院における和田氏等、その他あらゆる角度から質問がありまして、つぶさに拝聴することができました。率直に申し上げますと、まことに岸総理はよくお勤めいただいて、懇切丁寧な、そつのない答弁を拝聴いたしました。しかし第二十六回国会もようやく終末に近づこうとします現在、もう一ぺん、岸内閣の外交の基調あるいは真髄というものは一体どこにあるのかということを振り返ってみますると、まことに問題が少くないと思うわけであります。一部の人は、そつのない、答弁がうまいというだけじゃないか。一つの風格というものがにじみ出ていないではないかというような意見もなしとしないわけであります。そこで敗戦以来の歴代内閣の外交方針を振り返ってみますると、何といっても吉田総理は、わが党はいろいろ異論がありましたが、アメリカを中心とする自由世界との講和を得られました。さらにまた鳩山内閣は、共産圏であるソビエトとの講和をやられ、御病気で中途挫折されたが、石橋内閣は、中共貿易を通じて、対中共関係に対して新しい生面を開かれようとしたではないか、こういうふうに大まかに見ることができると思うのですが、一体、吉田、鳩山、石橋、そういう歴代内閣のそれらに匹敵するような、これからの外交を担当される一つのエポツクになるような、やはり岸総理がほんとに目ざされる外交の基調といいますか、そういうものをお伺いしたいと思うわけであります。

発言情報

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発言者: 中田吉雄

speaker_id: 23580

日付: 1957-04-24

院: 参議院

会議名: 予算委員会