山田節男の発言 (逓信委員会)
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○山田節男君 これは共済組合の一つの投資でありますから、時価額面以下に下っているものを今処置しようとするのはこれは無理な話でありまして、九千何百万円かの損害を来たしておる。これを処分するのはやる方が無理だろうと私は思う。大臣の御答弁は私は妥当だと思いますが、ただ、この問題について本委員会で最も議論された点は、要するに電電公社に国際電電の株を二割持たす、これはなぜいけないかというところにいろいろな問題があったわけです。そうして当時議員立法されたときで、これは一昨年になりますか、国際電電の重役、これも村上郵政大臣のときでありましたけれども、重役をやめさせる、専務と取締役、監査役をやめさせる、こういう問題がこれと並行して起きたわけです。そのときにも、だから、株を持てばすぐこういうことをやるのじゃないか、いわゆる官僚を外郭団体なんかにやると、そういうことがいけないということのために、本委員会が超党派的に、いけないということになっておったことがなぜこういうことになったかというと、村上郵政大臣のときにいろいろ質問され、村上郵政大臣の苦しい答弁があったのです。で、重役の任命といいますか、選任を延ばして、そしてこの株の問題の処置がついたあとに臨時株主総会で重役を交代せしめた。これはどうも立法の理由の裏にそういうものがあるのじゃないかということをここで疑われておって、結果がそれが現実になったということで、ますますこの問題が、何といいますか、何か意図を持ってやったのじゃないか、こういう実はまことに割り切れない気持があった。ところが、今回の田中郵政大臣の人事において、また二、三の郵政本省の局長の異動の場合に、国際電電に重役にまあはめ込もうと、こういうような新聞辞令もあるし、また郵政大臣からお話があったわけですね。そういうことになりますと、これはわれわれは立法当時の考えから非常に離れてくるわけです。ですから私は、株の処分ということを本委員会で全会一致でそういう結論が出たということならいいのです。田中郵政大臣のときになって再び村上大臣のようなお気持で、これは大臣自身のお考えなのかあるいは外部からの、郵政省内部からのそういう人事の行政としてやむを得ずそういうことをやったのだとおっしゃるかもしれないのですけれども、少くとも当委員会として、この法律の審議の経過から申しますと憂いを深くするわけです。ですから、私はこの人事行政が云々ということは、すでに大臣として決裁されたものをこれをどうせいこうせいということを申し上げているのではない。これは大臣の権限であって、われわれ委員のとやかくくちばしをいれるべき問題ではないのですけれども、今申し上げたような株というようなものに対して、人事をからめてはいけないのじゃないかということの強い主張があったことがいれられないというところに、私は当時この審議に参加した者として、はなはだ不満足といいますよりか、実は意外に感ずるわけであります。で、これは将来のことになりますけれども、一つそういうような本委員会における、これは衆議院とは相当違った審議の経過がありますことはこれは御存じの通りです。結局私は参議院の方が正しかったと思いますから、これがために、こういうことが行われたために、いわば親子の関係にあると申せる電電公社の方にこういうことが起きますと、一種のまた不満が起きるというようなことはきわめて私はまずいいのじゃないかと思うのです。むしろ私はこういう場合に、電電公社からそういう手段をとった場合には、これはまだ今なら是認すべき点もあるかと思いますが、郵政省ということになりますと、今の株の処分の経過から見て、あまりにも露骨じゃないか、こういうように私は感じてしょうがない。ですから将来一つ大臣におかれても、この株の処分は経済的に申して今やめろと、そんなやぼなことは申しませんが、このいきさつは一つ十分心に置かれて、将来、大臣が後任の大臣に事務引き継ぎをもし将来なさる場合においても、これだけは一つ厳重に申し送りを願いたいということを申し上げておきます。
それから次には、私は過日アメリカに寄りまして電気通信関係の行政官庁、それから業者代表に会って、実は私日本で知らなかったことを注意を受けてきましたので、これは本委員会で一つ取り上げて大臣の御答弁を願いたいと思います。その一つは、御承知のように大西洋におきましてはケーブル、いわゆるラジオ、それからファクシミル、すなわち模写電送ですか、その他最も正確ないわゆる無線、今特にスキャッターと申しておりますが、遠距離の電波のスキャッターと申しますが、技術的に可能と申しても、そのケーブルによる依存率が正確性――確実なものですが、もちろんケーブルによらなければいけないというので、大西洋におきましてはそれがためのケーブルの敷設ということがなされておる。今度は太平洋に向ってアメリカとしてはサンフランシスコとハワイのホノルル間のケーブルの敷設をすでに計画しているわけです。それで少くともホノルルから東京には、おそらくウェーキを経由するだろう、そういたしますと、ホノルルから東京までのケーブルの敷設ということになれば、少くとも一億五千万ドル以上もかかる、こう申しております。これはもう当然敷設を期待しなくちゃならぬ。であるけれども、ホノルルから東京間のケーブルについては、これは日本も非常に無線電信童話の発達したところであり、これに一口乗らせないということにはいかない。しかしながら、これには非常な金が要る。それを半半にするか、三分の一にするか、これは別問題として、日本がこれに一口乗るかどうか、この問題に対する日本の態度はどうだろうかということを、実は私は聞かれたわけであります。これは私はそういう問題は知りませんし、しかし、通信国策の立場から申しますと、少くともこの問題について日本が発言権を持たなくちゃならぬ、とるようにしなくちゃならぬことは、これは私は当然のことだろうと思う。この問題について、郵政大臣として相談を受け、あるいは向うからのそういう申し込みを受けたことがあるのかどうか、この点をまずお伺いしたい。