山田節男の発言 (逓信委員会)

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○山田節男君 すでに大臣のもとでそういう一つの企画を持たれているということは、これは非常に意を強うする次第ですが、御承知のように事業の内容からいえば、窓口はこれは国際電信電話株式会社でありまするけれども、国内的に考えればやはり日本電電公社というもの、しかし、日本電電公社としては、来年度からの第二次五カ年計画で御承知のように非常に多額な資金を要するわけです。国際電電のしからばこれに対する負担能力はどうか、これもとても負担し切れる力を持っていないわけです。そうすれば勢いやはり政府がこれに力を貸すということ、これは世界銀行の借款で一部負担ということになれば、ますますこれは政府の問題として取り上げなくちゃならぬことだと思うのです。これは私はしろうとでありますが、まあここにおられる手島さんなり新谷君あたりからも私はしばしば前に聞いたのですけれでも、たとえば英国は通信国策として世界一周のケーブル支配権を持っておりますが、ドイツは、イギリスがケーブルで世界の通信網を支配すれば、ドイツは無線でやるというようなことで、日本がやはりこれに一口入っていないということは、これは将来大きな私はトラブルというか、不利を来たすだろう。今の大臣の御所信を聞いて私は非常に力強く思うのでありますが、問題は、技術というよりもやはり資金の問題でありまして、私は大西洋の方は一体どういうふうにしているのだといいますと、たとえばワン・ケーブル三十六通の回線としまして、そのうちの十二チャンネル、三分の一を持つ、あるいは八チャンネルをもつ、こういうような工合にして、比例して金を、これは向うはどうしても出したいと言うから、そういう比率にして金を出させておるのだ、こういう話でありますが、太平洋の問題になりますれば、これは半々でいくか、三対一でいくか、少くともアジア向けになれば、私は日本が代表と言っては語弊があるかもしらぬけれども、日本が私はもうこの問題についての負担をする唯一の国じゃないか。そういたしまると二対一ならば二百億、三対一ならば百六十億円ということになりますけれども、いずれにしても現政府の、資金の調整ということにきわめて厳重な政策をとっておいでになるさなかにおいて、きわめて困難な問題と思いますれども、むしろ郵政大臣がイニシアチブをとって、資金の確保ということは、これは閣議にも私はお出しになる重要な問題と思うのです。大蔵大臣なり、あるいは経済企画庁なり――これは私は先方のアメリカでの印象を見ますと、相当急いでおるということを私は感じたわけでずが、これは国会が終りまして梶井総裁も不日お帰りになるだろうと思いますから、できればこの資金に対する日本の腹というものをおきめになっておかないと、この借款問題ということになれば、なおさら私は時期を早くいたしませんとむずかしいのじゃないか、時期がおくれるのじゃないか、かように私は印象づけられて帰りましたので、どうか今の政府の方針が、大臣のもとにおいてそれだけの企画ができておれば、閣議で決定していただいて、所要資金だけの見込みは早急おとりになるということを私はお願い申し上げておきたいと思います。
 なお、これはケーブル問題でありますが、いろいろアメリカの方のを聞きますというと、アメリカとしては、おそらくこの日本に対するケーブルはさらに東南アジアの方へ延長するという意図があるように私は伺っております。ですから、東南アジアということになれば、これはアメリカと半々にやるか、むしろ逆にこっちが二でいき、向うが一でいくか、この問題も自然に起きて参ります。御承知のように米軍の委嘱によって電電公社が企画実施を引き受けておる東南アジアのマイクロウェーブの問題にしましても、次はケーブル、これは商業的なケーブル、こういう問題もありますので、少しくどいようでありますが、岸内閣として、これは重要な通信国策として万全の処置を一つ大臣に、しかも、至急におとりになるように強く私はお願い申し上げておきます。

発言情報

speech_id: 102714816X00519571112_009

発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1957-11-12

院: 参議院

会議名: 逓信委員会