山田節男の発言 (逓信委員会)
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○山田節男君 それでは今大臣並びに靱副総裁の発言もありますが、一つこの休会中にでも委員長のもとで資料をまとめていただいて、われわれの手元に配付できるようにお取り計らい願いたいと思います。
それから第三は、これは私むしろ大臣に対する希望という方が強いと思いますが、実はオランダのアイントーヘンにあるフィリップの電気機械、ちょうど日本の日本電気みたいなところですが、ここへ行きまして最も痛切に感じましたととは、ああいう電気機械の会社が相当電信電話機械に力を入れている。しかも電子工学――エレクトロニクスですね、これを極端に利用して、いわゆる通信事業のオートメーション化ということに対して非常な成果を上げており、また非常な今研究陣を持ってやっているということを見て、将来の日本はどうあるべきかということをわれわれは痛感いたしました。それからアメリカに行ってさらに私は驚きましたことは、これはITアンドTのベル・システム、これは現場に参りませんでしたけれども、電話のオートメーション化、自動化が大体今日九二%自動化したという、その最近特にオートメーション化の発達はやはりエレクトロニクス――電子工学、そうしていろいろ経済上の統計をとりましても、今日アメリカにおいて産業として第一のものはこれは農業である。第二が自動車工業である。第三がいわゆるエレクトロニクス――電子工業である。おそらく三年後にはこれが自動車工業を乗り越すであろう、こういうことを私聞きましたのです。特に電話の関係を見ますると、非常にやはり電子工学を利用しているようであります。それから今度初めて感じたことでありますが、これは発見したのかもしれませんけれども、たとえばホテルに泊っておりましても、エレベーターはあの参議院のエレベーターのように一尺上に上ったり、一尺下ったところの階段でわれわれをおろすようなことをしない。いわゆるエレクトロニクス・レベリングになっている。ハンドルを握ればオートマチックにエレベーターとフロアが水平にいくという工合に応用されている。そうして私が今申し上げたいことは、このエレクトロニクスというものはこれはもちろん軍備、それから家庭用品、あるいは機械、あらゆるものに利用できまするけれども、しかし、最も微妙な、たとえば人工衛星にいたしましても問題はエレクトロニクスの問題である。これはやはり電波である。電波科学の発達なのであります。そういう点から来ると、私は郵政省として従来から決して無関係とは申しません。しかし、電波監理研究所へ行ってみても、あるいは電電公社の電気通信研究所に行ってみましても、なるほど予算も徐々にはふえておるようであります。しかし、電波監理研究所のごときは、せっかくいいスタッフを持ちながら、自由な研究調査ができないということは、結局予算の問題である。で、私はことしの記念式には参りませんでしたが、今日まで過去六年というもの毎年行って激励もし、またその実情の進歩を見ておりますけれども、スタッフはいいのを持っておるけれども、金がない、予算がない。これでははなはだ私は遺憾だと思っておりましたが、ソ連が人工衛星の発射に成功したということは、電波科学の成功である。もっと極端にいえば、電子工学の基礎的なものが進歩しておるからそうなった。人工衛星の問題以来、政府は急遽各大学に電子工学科を設けるなんということを、今さらそういうことを言い出している。しかし、私は電子工学といえば、これはむしろ郵政省が今日日本においては中心となって助成、奨励、発達に対してはむしろイニシアチブをとるべきである、私はかように考える。というのは、電波行政の管理者の最高責任者として、これは閣議においてもあなたは言葉を強くしてこのことについては発言さるべきものであると私は思う。幸い三十三年度の予算の編成の時期を迎えて、人工衛星で日本もこれには多大なショックを受けている今日、その原因はどこにあるか、これは結局電波科学の問題である。ですから従来の電波監理というようなきわめて狭い範囲のことに拘泥しないで、日本の産業、輸出産業としても、あるいは国内のあらゆる面のオートメーション化するということ――通信を含めてのオートメーション化を促進せしめる点からも、私は、この問題については大臣は他の大臣と比べて御勉強もしていただかなければならぬし、また閣議においては、予算の編成上においても、岸内閣の田中郵政大臣として一つ来年度は画期的なものを私は出すべき義務があると思うのです。こういう問題については、あなた関心を持たれていることはもちろんであろうと思うのですけれども、来年度の予算については、そういったようなソ連の人工衛星発射成功に刺激されたという意味でなくて、当然私は郵政大臣として所管事項の重要なものとして取り上げられていると思うのですが、その点に関する御意見を承わりたい。