田中角榮の発言 (逓信委員会)
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○国務大臣(田中角榮君) 電子工学に関しては、私も非常に好きでありますし、この問題も何回か研究をしております。特に私は理化学研究所の出身でありますから、こういう問題はしろうとながら非常に好みに合った仕事であります。特にこの問題の私は将来の影響ということを考えると、原子力以上の大きな問題でありますし、特に民生上に与える影響は非常に大きいのでありますから、これを何とか一つ法制化そうというふうに考え、また電波監理局長とも研究しております。で、電子工学協議会ができておりますことは御承知の通りでありますが、この構想を見ますと、第一番目に国立研究所を作りたいという案を出しております。特に法律による科学研究所等を一緒にして、一つ総合的な大きなものを作ったらどうか。大学等にいろいろなものを作って原子力問題と同じようにやっても、複雑多岐にするだけで予算もかかり、実効も上らないということよりも、統一的な電子力研究所を作りたいという議があったことも承知しております。協議会に出ておられる諸君の意見も相当聞きました。ただ初年度大体どのくらいの予算が必要だろうということをただしましたところ、大体少額でも五十億ということであります。年間百億くらいの予算が計上せられなければ、世界の電子工学の問題に対しては追いついていけないだろうということでありまして、大体原子力に投下しておると同じぐらいな予算をもらうことがこの際ぜひ必要であるということを聞いておるわけであります。で、この所管の問題、特に国立研究所の問題に対しては、通産省の間に相当議論があります。まあ通産省が、現在ある研究所や研究機関等の問題で、この問題は郵政省じゃなく、通産省にしてもらいたいというような意見もありますが、まあ両省――特に政府の部内に対する問題は、セクショナリズムによってできるものができないということでは困りますから、両省大臣の間でも十分話し合いしたいと思いますが、いずれにしても、こういう問題に対しては、なわ張り争いというようなことをやっているということよりも、現実に早く何らかの形で発足できるような状態にしたいということで、この問題非常に、先ほど申し上げましたように、私も関心を持っておりますし、個人的にも好きな問題でありますので、何とか一つ目鼻をつけたいという考えを持っております。
ただこれが、これも非常に大きな問題でありますから、三十三年度の予算に果してできるかどうかという問題に対しては、相当に危惧を持っております。私も九月の初めに概算要求をしましたときに、何とか一つ数字をもらいたいという考えもあったのですが、電波監理事務当局も少し早いのじゃないですかというような時期でありましたので、今日になってみると、その当時大ざっぱでもいいから何か頭を出すようなことを考えておけばよかったのではないかという考えに立ち至っているわけでありますが、まだ予算編成期も、実際の編成期は十二月-一月になりますし、技術家の意見も聞き、省の意見もまとめて何らか一つ道が開ければはなはだ幸甚だということを考えておる状態でございます。