谷垣專一の発言 (農林水産委員会)

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○説明員(谷垣專一君) 最近の酪農の関係につきまして御説明いたします。
 六月の十日前後におきまして、全国の、全部の県というわけではございませんでしたが、主として大手筋のメーカーの方から、現行の乳価をおよそ一割程度――所によって違いましたが、一割程度の乳価値下げの申し入れがあったのであります。主として市乳地域におきましては、その値下げいたしました四、五円分につきましては、七月、八月についてはこれを奨励金として生産者に返す、ただし、市乳の不適格の状況のもの、バクテリア・カウントで四百万あるいは八百万という所もあるようでございますが、そういうようなものに対しましては、この奨励金を出さない、大体こういうふうな乳価の値下げの申し入れがございました。これの実施は七月一日から行いたい、こういう趣旨の乳価の値下げの申し入れがあったわけであります。それに引続きまして、全体的に申しますと、中小企業の関係の乳業者もこれにならわんとする、そういうような状況でございます。
 一方、生産並びに消費の状況を申しますと、ことしの三月の末の状況、三十二年度の状況を考えてみますると、上半期の状況におきましては生産もかなり伸びております。また一方、市乳及び乳製品の消費も、たとえば前年と比べまするというと、乳製品の消費のごとき、一三二%というような、かなりの消費を示したのでございますが、後半期に至りまして御存じの大カン煉乳が十月一日から消費税を免除される特典がなくなったわけであります。そういう事態から、九月の終りに一回乳価の値下げがございました。また、十二月の終りに一回値下げがございまして、両度の値下げで、所によって違いがございますが、およそ五円がらみの値下げがあったのでありますが、そのことと並行いたしまして、生産は漸次下降の状況を示してきつつございまするけれども、また一方、市乳の消費も一-三月から始めました学校給食等の実施もございまするが、かなり前年に比べますと順当に伸びてきております。しかしながら、一方乳製品の需要が前年の状況に比べまして六%の増加という程度の、非常に小さい需要の増加数しか得られませなんだような結果になりまして、従いまして、三月末の状況におきましては、およそ推定いたしまして七十五万石程度の在貨が生じた、こういうような状況に相なっております。この七十五万石の在貨と申しますのは、通常の在庫の四十五万石と比べますと、大体三十万石程度の過剰ということに相なるのであります。その後、今年度に入りまして、四月、五月の割合冷涼な気候等で消費があまり伸びず、また、三月の状況で、予想以上に生産が伸びております。これは、野菜その他の豊作等の影響があると思いますが、伸びております。その後は逐次生産はスロー・ダウンの形を示しつつあるわけでありますが、そこで夏に入ってきたわけでございます。さような状況で、先ほど申しました六月の十日くらいから全国の各県にわたりまして、乳価引き下げの申し入れが行われた、かような状況に相なっておるのであります。これに対しまして、政府の方といたしましては、学校給食等のワクを増大いたし、あるいは現在持っておりまする予算の措置で、学校給食に回しまする乳製品の繰り上げの買い上げ措置等を――繰り上げ措置は従来も行なって参ったのでありますが、これに対処しましてのさらに学校給食のワクの拡大、あるいは職場におきまする集団消費に対しまするところの助成措置、また、広報宣伝によりましての消費の拡大、あるいは生活改善の上から見ましての農村における自家飲用の増大、さらに合理的な農業経営というような指導をいたして参る、必要な予算措置につきましては、それぞれ大蔵当局の方と交渉を進めて参る、かような態勢にいたしまして現在に至っておる、かような事情でございます。なお、主として本年に入りまして以来、職場あるいは事業場等におきまする集団飲用等に対しまして、民間の団体等と協力をいたしましてやって参ったわけでありますが、そういうような集団飲用の推進でありますとか、あるいは消費の拡大のためのそれぞれの運動を起しますために、それぞれ関係地方の方に通達をいたしまして、現在その運動を推進しておる、かような状況に相なっております。

発言情報

speech_id: 102915007X00919580708_003

発言者: 谷垣專一

speaker_id: 6657

日付: 1958-07-08

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会